デジアナ撮り比べ(2)…(11/18)
23年前のCanon EOS 10 QD と最新のEOS 6D 11月15日に武雄温泉(佐賀県武雄市)で、23年前のヨーロッパ海外研修視察団の同窓会が開催されました。1990年の研修視察以来毎年この時期に旧交を温めているのです。 研修視察のとき写真係を務めたので、会の集合写真も担当するようになりました。今回はふと思いついて、研修視察で携行したフィルムカメラで撮ってみることにしました。 カメラはCanon EOS 10 QD で、レンズはそのとき持参した EF35-135mm F4.0-5.6 USM です。今となれば広角側も望遠側も物足りませんが、これが当時の標準ズームでした。感心するのはすでに自動焦点(AF)機構付きで、かつフィルム巻き上げ巻き戻しが電動だったことです。「EOS 10 QD と EF35-135 F4.0-5.6 USM」(発売は1990年3月で定価は標準ズームキットで140,000円。QDとはクォーツデートの略) この23年前のフィルムカメラと、最近購入した最新のデジタル一眼 EOS 6D を併用して結果を比べてみました。三脚を1本しか用意していなかったので、2つのカメラを交換するのに手間取りました。予備のクイックシューがあればこんな時に便利だと思いました。 EOS 10 は内蔵ストロボ、EOS 6D は外部ストロボをつけてのフルオートの撮影です。「デジタル EOS 6D」「アナログ EOS 10 QD」 上の2つの画像はハガキサイズのプリントをスキャナーで読み取ったものです。両者を比べると、EOS 10 のほうが自然な写り具合に見えます。A4ぐらいに伸ばしたら画質面でデジタルに軍配があがるかも知れませんが、ハガキサイズでのプリントでは画質の違いはわかりません。 それに加えて、フィルムカメラのレンズEF35-135mmのほうが画面の歪曲が少ないようです。EOS 6Dのレンズは評判の高いEF27-70mm F4.0ですが背景の額の線が曲がっています。 このEOS 10 QD は最近ほとんど使っていません。しかし、数年ぶりに使ってみるときちんと写っているし日付けもちゃんと維持されていました。0.5絞り単位ですがオートブラケット撮影もインターバル撮影もできるし、連写も秒5コマとハイスピードです。 外見はプラスチックが多くて安っぽく見えますが、当時の価格で14万円もするカメラだけあって、性能はほとんどフル装備といっていいようです。 フィルム代と同時プリント代で約2,200円とランニングコストはかかりまが、フィルムカメラの良さを再認識しました。