新聞・テレビの社会的影響力を引き下げよう~日々雑感 2013/01/17(木)号~
都合により、昨日のブログは休刊させていただいた。本日からコンテンツを再開させていただく。※ ※ ※ ※ ※ ※ ※先週と先々週の週末、、当職は「本体ブログ」で衆議院、参議院それぞれに関する「選挙分析」を提示した。衆参両院選での主要政党の得票率にはブレがあるものの、少なくとも前回の衆院選の結果等から判断するかぎり、現時点での政党支持は次の通りだと思う(但し衆院の小選挙区や比例区、参院の選挙区、比例区などによりかなりのブレはある)。有権者の数をざっくり1億人と仮定すると、そのまま政党支持率になる。自民支持…2500万人(25%)民主支持…1300万人(13%)維新支持…1000万人(10%)諸派支持…1200万人(12%)無党派層…4000万人(40%)そして、この内訳は、概ね新聞各紙による世論調査結果とも整合している。昨年12月に行われた衆院選では、選挙前の時点で、各種報道機関は民主党の獲得議席数を「ベストシナリオでも100議席台、ワーストシナリオだと60~80議席台」などと予測していた。しかし、実際の結果は、こうした予測をさらに下回る57議席に留まり、国民新党から入閣していた下地民営化担当相を含め現職閣僚が8人落選。重鎮議員が何人も落選するなどの大敗を喫した。時事通信などによると、「現職閣僚の落選8人は、現行の小選挙区比例代表並立制で最多」なのだそうだ。<落選した閣僚…田中真紀子文科相、樽床伸二総務相、藤村修官房長官、城島光力財務相、三井辨雄厚生労働相、小平忠正消費者担当相、中塚一宏金融担当相(以上、民主党)、下地幹郎郵政民営化相(国民新党)なお、肩書きは全て当時>あくまでも新宿会計士の仮説ベースだが、民主党敗北の要因としては、民主党が小選挙区の大部分を落としたこと、及び、前回までの選挙で民主党を支持していたと考えられる層の票が「維新の会」などに流れたことなどが挙げられよう。民主党敗北要因のうち前者(小選挙区制度による大量の死票が発生すること)は、2009年の総選挙で民主党が大勝した(=自民党が大敗した)理由の一つでもある。一方で後者については、当職に言わせれば、維新の会に支持を奪われたということであり、民主党の退勢を意味している。とはいえ、大敗したとはいえ、衆院では依然、民主党は第二党の地位を保っているということも事実だ。個人的な感想を申し上げると、民主党が歴史的大敗を喫したとはいえ、民主党の三年間を受けて、未だに13,000,000の有権者がこの政党に投票したという事実は重い。まともな神経を持っていれば、民主党に政権担当能力がないことくらいわかりそうなものだ。逆に言えば、これだけ民主党政権で酷い目にあっておきながら、いまだに民主党支持層が有権者の13%も存在している訳だ。民主党が政権与党の地位から追放された以上、これ以上不祥事を起こしようもないから、この13%という層は、根雪のように民主党支持層として残るだろう。次の参院選で民主党は引き続き議席を減らすだろうが、だからといって、民主党が大規模に分裂でもしない限りは、次の参院選で壊滅的敗北を喫するとまでは考えづらい。ただ、こうした考え方にも例外はある。というのも、民主党は所詮、系譜でいえば旧社会党と旧自民党、あるいは旧民社党などの「寄り合い所帯」である、という事実があるからだ。2009年までは「政権交代を目指す」というだけの理由で、そして2009年以降は「政権与党である」というだけの理由でまとまっていた民主党が瓦解する可能性はあるだろう。※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ところで、昨年の暮れ、ようやく当職が待ち望んでいた自民党政権が成立した。しかも、「安倍晋三・麻生太郎ツートップ内閣」だ。早速、この両閣下は精力的に仕事を始めており、外交上・内政上・金融財政上の様々な布石を打ち始めている。このスピード感と重量感、頼もしいと言わざるを得ない。しかし、上記「支持率分布」を見ていただければわかるとおり、必ずしも全ての国民が、自民党政権を歓迎している訳ではなさそうである。特に、(当職の仮説に拠れば)2009年の民主党、2005年の自民党の圧勝をもたらしたのは、「無党派層」のうち1千万人程度が動いたためだ。この「無党派層」、当職は敢えて「無責任層」と呼びたい。というのも、全く考えなしに投票行動を取る事で、日本全体に迷惑を掛けているからだ。その意味で、2012年の総選挙では、自民党に対抗し得る「維新の会」等の選挙準備が整わず、結果としてこの1千万人が棄権してくれたことは、自民党を利することに繋がったはずだ。しかし、同時にこの1千万人は、新聞やテレビの扇動に弱いという特徴がある。その意味で、我々ブロガーは安倍・麻生連立政権を支えるために、まず新聞やテレビの社会的影響力を削ぐ事から始めたいと思うのだが、如何だろうか?