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今年の3月から、福岡県の産業デザイン関係の企画のワークショップのデザインアドバイザ
ーとして、久留米市に毎月おじゃましています。 その縁で、なんと今もっとも注目されている新進気鋭の小説家、三崎亜記氏とお会いする機 会がありました。 第一作の「となり町戦争」で第17回小説すばる新人賞を受賞。第二作の「バスジャック」 もベストセラーとなっている、あの三崎さんです。 今週のニュースで、この「となり町戦争」の映画化の発表がされて、主演の北原修路役に江 口洋介、香西役に原田知世、監督に渡辺謙作の主なキャストの記者発表があっていたのでご 存知の方も多いのでは。 本のなかでは少し九州弁が行き交うけど、今回のロケ地は四国の愛媛県東温市で撮影が行わ れるとのこと。 普通と思っている日常に、「あれえ?」ってありそうでなさそうなストーリーの設定が新し いスタイルをもっている。 この1970年生まれの三崎さんは、また違った路線で活躍している福井晴敏氏と同世代で 比較的軽いタッチで、本質にせまる、すごくセンスがよい文体で読む人を魅了する。 この傾向はちょっと今の流行かもと感じたのは、年代的には心持ち上の世代の作家の奥田英 朗氏の「空中ブランコ」や「インザプール」などの伊良部シリーズや。奥泉光氏の「鳥類学 者のファンタジア」などに共通する、一種の匂いみたいなものが同質だから。 トリックや、時空移動や、心理学的な、ブレインを刺激する心地よさ系深層心理刺激族をい たく喜ばせてくれている。 二作目の「バスジャック」の「二階扉をつけてください」と「動物園」は秀逸です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.26 14:54:33
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