カテゴリ:英田サキ
英田さんの新刊「ライク・ファーザー・ライク・サン」を読みました。
スンゴク面白かったですっ!! ヤクザも刑事も出てこないのに、何故かやたらとドツボな作品。 とにかく一字一句斜め読みできない、けしからん話運びの上手さに脱帽 でした。 (ああ、英田さんがBL作家で本当によかった!!) 物語は高校生の志真と隣に住む親子(康征&昴)の 家族的交流を描いたものですが、 志真は小さな頃から同級生の昴ではなく、父親の康征に恋愛感情を抱いています。 このため3人の均衡が少しずつ崩れ、 温かいけれど鈍感なオヤジ・康征に志真の一途さが翻弄されて行きます。 又、昴と志真の関係も兄弟のように見えて、実はスキンシップ過剰のアヤシイ間柄。 昴の鋭さと甘えはかなりイイ感じなので、二人がどーにかなっても素敵だった気がしますが・・ この物語はやはり年の差ラブで決着 無神経で間の悪い発言を繰り返すオッサンがなんとも可笑しく魅力的で、 へタレと親子BLが大好物なアタシには美味しい作品でした さて表題の「ライク・ファーザー・ライク・サン」ですが、 これは日本語にすると「この親にしてこの子あり」らしく・・ つまりガッツリ女好きな昴もこの先ホモになる可能性が?? ラストで過激な母親に連れていかれてしまいましたが、 次回は少々おバカな昴が主役だと楽しい。 できれば受でお願いしたいところです!(笑) この作品は志真の健気な恋心と、大人らしく恋心を抑えようとする康征の気持ちが とても切なく描かれていましたが、 それと同時に 時の流れは決して止められない、変化しない人間関係も決してない という世の切なさも語っている気がして・・ 物語に奥行きがありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.03 20:59:45
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