カテゴリ:木原音瀬
木原音瀬さんの「吸血鬼と愉快な仲間たち1・2」を読みました。
この本はブログのお客様Keiさんのお薦めで・・ ・木原さんなのに痛くない ・「まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん)」と同じイラストレーター(下村富美) という2大ポイントに釣られ、読む気満々になりました♪ (「まほろ駅前」感想はここ) お話は昼間は蝙蝠、夜は人間になる吸血鬼のアルと エンバーマー(死体に防腐処理をして化粧を施す職業)・暁の物語。 アルは吸血鬼女に血を吸われたことから吸血鬼になってしまったアメリカ人。 蝙蝠状態の時にうっかり冷凍され日本に輸送 その上人間姿に変身した直後は裸なので、変態に間違われ逮捕。 結局刑事の忽滑谷とその友人暁に助けられ、暁宅の居候となります。 暁は人嫌いで人付き合いの悪い変わり者。かなり辛口な人物ですが、 基本は優しくてマジメ。 一方アルは半動物生活が数年に及ぶせいか、素朴で素直な優しい性格。 こんな二人が巻き起こす珍騒動と、忽滑谷絡みの殺人事件を織り交ぜ物語は進んで行きますが、全体的にププッと吹き出すトーンで明るめ。 その上アルの蝙蝠状態が身悶えするほどラブリーなので・・ 下村さんの リアル蝙蝠 だって怖くないっ でも2巻ともスプラッタシーンは少々あって、アルが痛い状態に陥るのでギャーですが・・ 木原ものにしては心理的に追い詰められることがありません♪ この作品は人が決して逃れることができない<死>に関わる職業と、 不死の吸血鬼を同居させているのが面白く、 超現実的な<遺体>と非現実的なホラーを絡めるストーリー運びが相当絶妙 アルと暁の仲はまだまだ恋人未満ですが、それでも暁がアルに献血するあたり十分脈ありで、 同僚の津野に恋人同士と誤解されるアル全裸シーンも爆笑~。 が、その反面不死の切なさや、遺族の想いなど泣けるシーンもけっこうあって 日本では一般的でないエンバーマーという仕事についても感動がありました。 このシリーズは3巻にしっかり続くなので今後も楽しみ♪ 2巻のラストでアルが 「いれるほうでも いれられるほうでもいいよ」 と暁に愛を告白しているので・・どうなる事やら?? (そんな言葉を何処で覚えてくるんだか・・) でも実際××に至った場合どっちが受なの??二人とも受受しいので悩む~っ (アホ) で、4月に発売予定のCDキャストはこんな感じ。 アル:平川大輔、暁:緑川 光 忽滑谷:森川智之、津野:遊佐浩二 柳川:千葉進歩、他 平川さんと緑川さん・・ (緑川さんがちょっとイメージと違いますが) こちらも百合百合しいので判断できないっ。 でもこの組み合わせだと平川×緑川さんが多いので、アル×暁か?? 何にせよ早く3巻が読みたいですっ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.12 20:14:20
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