テーマ:正しい食育ってなに?(1637)
カテゴリ:魚介類について
といっても彼らの別荘ではありません。 日本最大手の電機メーカー、「大日エレクトロン」の 黒田社長の別荘です。あ、別荘じゃないや。 お得意さんを接待するためのゲストハウスなんだってさ! あ、文化部の部長も来ています。誰だっけ?部長って? あ、このゲストハウスの落成記念なんだってさ。 各界の有力者を招待しています。 その中に、大日エレクトロンの勤務成績優秀な社員が、 何組か、家族と共に招かれました。 彼らはコチコチに緊張しているようです。 山岡:社員はこんな所に呼ばれてもちっとも嬉しくないだろうに・・・。 ワンマン社長ってのはひとりよがりなもんだよ・・・。 黒田社長は料理するのが大好き。それをみんなに 披露したくてたまらないわけね。 黒田:まずはシマアジの活け造りをを召し上がって頂きます。 と、言うなり、スイッチを入れると、水槽がせり上がってきた! 社員の子供:うわあパパ、水族館みたいだよ!! 黒田:ごらん下さい。この見事な姿を。 大島沖で取れたシマアジの特上物です! そうして黒田社長は、手ずから調理をする。 客全員に振る舞う。 黒田:さあ坊や。 お父さん:大変恐縮でございます。 子供:わあ、いただきまーす。 他の人たちは喜んで食べている。 「いやあ素晴らしい、さすが活け造りは違いますな」 「魚もすごいし、社長の腕がこれまた」 ゆう子がなんとなく「へんだな?」という顔のコマをはさんで、 「私もう、ほかでお刺身食べられませんわ」 「生きたシマアジなんて、生まれて初めてですよ。いや、幸せです」 などなど、黒田社長を絶賛する声ばかり。 ゆう子が心の中で思う。 「とても新鮮だわ・・・、でも・・・・・、何だか・・・・」 部長も、 「ふむ・・・・・・」 そうして黒田が子供に声をかける。 黒田:どうだ坊や、お刺身は美味しかったかい? 子供:ううん、ちっとも美味しくなかった。 子供は正直ですね? 親が、「これ、さとる、なにを言うの」 という言葉を受け流して黒田社長は、 黒田:はっはっはっ、子供にはシマアジみたいな 高級魚の味は難しかったかな? 坊や、大人になればわかるよ。 子供:三崎のお祖母ちゃん家に遊びに行くと、よく シマアジを食べさせてくれるから知ってるよ。 父親:さとる、黙りなさい!! すったもんだがありまして、山岡が言葉を発する。 山岡:その子の言うとおりですよ。 このシマアジは少しもうまくない。 黒田:きさま、どういう了見で私の料理にケチをつけるんだ!! このシマアジのどこがまずい!! 山岡:口で言ってもわかりますまい。 本当にうまいシマアジを持ってきましょう。 それを食べてもらえば・・・・・。 ということで、この後は次回につづく。 【出典】 美味しんぼ(2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[魚介類について] カテゴリの最新記事
|
|