【サンキュータツオのそういえばですけど】 12.01.11号
【サンキュータツオのそういえばですけど】 12.01.11号サンキュータツオの「世界一初恋愛2」番外編 ~この名言を忘れない! 「世界一会話2」!~サンキュータツオだポポー!更新お待たせいたしました!あけましておめでとうございま腐。というわけで、先週からの続編!まだまだ冷め遣らぬ世界一初恋愛!最終回かと思われた、「世界一初恋愛」、なんと番外編を用意しました!さー、世界一初恋とともにあるブログ、一週間のご腐沙汰でございます、サンキュータツオの世界一初恋愛2!(せかいいちはつこいあい2) 番外編 「世界一会話」!要するに、このセリフ良かったよねーと、振り返るだけのコーナーの続編です。いろいろありすぎて迷いすぎたので、順位とかじゃんく、10個、挙げたなかの、後半の5つ。このセリフ、グッときたねー!という個人的な思い入れの強いやつを。5.律「横澤さんの家に行かないでください!」キタコレ!これですよ。あたしゃ一番グッときたね!よくぞ言った律!と。はじめて律から高野へ直接的な要求を言ったなーというのが、このセリフの印象。律といえばですね、「言わない いままで生きてきてこんなにもドキドキしてしまうのはあんただけだって 悔しくて、いえるもんか!」とか「ちょっとほだされかかったけど、 やっぱりこれは恋じゃない たぶん きっと 絶対ちがうー!」とか、やっぱツンデレっぽいセリフがかわいさを物語っているのですが、この「横澤さんの家に行かないでください!」は、こういうことを言う資格がある自分、が前提となっていて、それまでの、「別に高野さんとオレは関係ないし」という言い訳に逃げなかったのが、個人的にグッと来たのです!ちょっとした事件でした、個人的には。一歩踏み出した感あったというか。こういうセリフ、いいですね。4. 千秋「同情や思いやりで男と付き合えるかっつーの! オレがお前以外の男に興奮すると思ってんのか!」キターーーーーーーコレ!待ってましたよ千秋さん。それそれ、それなんですよ!と思わず口に出して言ってしまったね!千秋といえば、律以上に自分のことがわかっていないどうしようもない優柔不断男。挙句、優と二人で温泉なんか言っちゃって。脱がされがかって。「どうしよう オレって自分で思ってるよりも、鳥のこと好きなのかな」「友達が恋人になるのってやっぱり良くないのだろうか。」とか、常に迷ってる感じなのですが、このセリフで一皮向けた感があった!セリフの主張としては、律とかと似ているんだけど、「一線をしっかり越えて、成長した感じ」のセリフに、私はグッとくるようだ。で、このセリフは、「お前のこと好きだ」とかじゃなく、「オレがお前以外の男に興奮すると思ってんのか!」と、羽鳥に逆ギレする感じで男らしく体のことを言っているのがグッときたのだ!羽鳥は、なんだかんだでけっこうじめじめと女々しい。千秋が大切だからこそ、自分の気持ちを押し付けない、という姿勢なのだけれど、いじける羽鳥が妙に「ああ、男ってこうだよなあ」とか説得力あったので、このセリフのカタルシスはハンパなかったです!ま、千秋といえば、「うるさい、うるさい、うるさーい!」という、釘宮ジェットストリームアタックを発した男でもあるので、彼の口からならどんなセリフでも出てきそうな感じはします。なに言われても驚かないぞもう!3. 横澤「オレのほうがよっぽど政宗に合ってる! オレは政宗がすきだ。」キターーーーコレ!もうこのセリフの哀しさったらない。後半、この「世界一初恋愛」こコーナーが、「世界一横澤愛」に変わってしまったのも、横澤のこうした「フラレ確定」セリフが連発し、あまりにも惨めで応援したくなってしまったからである。そして、彼は最後まで男らしかった。「お前がどう思っていようが、政宗にやな思いをさせるようなら、オレは容赦なく奪い取る。 それだけは覚えとけ。」こんなことを言うのである。二人の関係は認める、要するに敗北宣言なのであるが、これほど誇り高き敗北宣言があっただろうか!もっというと、この横澤という男は、「そばにいることさえできれば、そのうちどうにかなるかもしれないって、淡い期待くらいもつだろう! なんでよりにもよって小野寺なんだよ!」「要するにオレはどうしたって諦めるしかないってことか。」など、寂しいセリフを常に供給してくれる、名言マシーンでもあった。そんな彼が、猫にはデレてる感じとか、妙に昔の政宗ともかぶってくるので、因果応報といいますか、結局彼も別のだれかに慰められるのだろうか、とも思ってしまうのであるが、いまはそんなことは考えず、最高の噛ませ犬として、負け犬の遠吠えを炸裂させたこの横澤という男に拍手を送りたい。できれば一生報われず、私のなかの永遠の萌えキャラであってほしい(単なる願望)。2. 雪名「雪名皇、21歳、北海道札幌市出身、東都芸術大学絵画科油絵専攻3年、家族は両親と兄ひとり、身長は186センチ、体重、たぶん66キロくらい、足のサイズ、27.5、血液型A型、誕生日9月6日、乙女座、好きな食べ物、なんでも好き、嫌いな食べ物、とくになし、長所、前向き、楽天的なところ、短所、実はけっこうしつこい、趣味、絵を描くこと、読書、展覧会めぐり、好きな画家、クリムト、フェルメール、サージェント、ハンマースホイ、ウォーターハウス、それから、…好きな人、木佐翔太。」キターーーーーーーーーコレ!もうこのセリフは説明不要だろう。「足のサイズ」あたりからオチは見えているのだが、それにしてもこの引き伸ばし方が最高だった!詳細は、「サンキュータツオの『世界一初恋愛2』!! ~雪名皇プロファイリングと、あの女性編集者~ 2011.12.07」を参照されたい。ユッキーナ最高!個人的には、どっちの相手かとかぐずぐずしている男が受けなパターンよりも、「ふられるのが怖い」「すきすぎて怖い」と言っている木佐に、あふれんばかりの愛情を注ぐこのカップリングは、大好物でございました。1. 政宗「目の前に好きなやつがいたら仕事中だろうがなんだろうが公私混同するに決まってんだろう」「あんまりオレを刺激すんじゃねえよ 止まらなくなる」「オレが好きなのはてめえだって言ってんだろ」「そこまで言うなら認めろよ お前オレのこと好きなんだろ」「これだけオレが好きっていっるのに、なにか不満でもあるのかよ」「まだ足りねえっていうなら、あとどれだけ好きなら、お前はオレを受け入れる?」「お前自分で思ってるより、オレのこと好きみたいだぜ?」「オレは10年前からお前が好きなんだよ」「俺はお前の全てを知りたい」「オレがいま好きなのは、いまのお前だから」「横澤、お前とは昔寝たが、今後はないときっちりケジメつけたよな?」「ちょっとだけ元気ちょうだい。しばらくこのままでお待ちください。」「オレがつきあったのお前がはじめてじゃないけど、初恋はお前なんだよ。お前は知らないだろうけど」ドーーーーーン!! 以上!!もはや、語ることはない。この男のためにある作品だ。名言連発マシーンとして、常に世界一会話を繰り広げている、BL界のパロンドール。アルゼンチン代表、バルセロナのリオネル・メッシ級の連続受賞である。彼の名言の偉業は、ノーベル平和賞ものである。もし、受賞する予定がないのであれば、これからは私が創設する「ビーエル平和賞」をあげたい。(そんな賞を創設する予定はありません。協力者を募ります)もう、この男のセリフは「好き大喜利」である。いつどこからスピードワゴン井戸田さんの「あまーーーーーーーい!!」という絶叫が飛び込んできてもおかしくない。2011年、ビーエル平和賞は、間違いなく高野政宗である!!授賞式は、池袋あたりで行いたい。ま、そんなこんなで振り返ってきました「世界一初恋」。2011年、2クール、見事に走り抜けてくれました!スタジオDEENさん、ありがとう!「純情ロマンチカ」「世界一初恋」、いまだ連載中でございます。中村春菊先生、ありがとう!ノベライズもされております、小説でしか読めないもの、あとはドラマCDなどもあります!生涯、この世界観にひたりたい。つかってたい。世界一風呂でもある。このような名言で振り返ると、キュンが見えてきませんでしょうか?あなたの胸には、どんなセリフがキュンでしたでしょうか?ノミネートされなかったセリフもたくさんあります!だけど、これだけはいえましょう!恋愛に必要なことは、すべて中村春菊から教わった、と!BLから教わった、と!というわけで、また気が向いたら、「世界一初恋愛」でお会いしましょう。そして、3月18日ハルコミでの「中村春菊プリオンリー 純情ダイナマイト」でお会いしましょう。機会があれば。あと、いま発売中の『ニュータイプ』で、「未来日記」の由乃ちゃんがいかに素晴らしいかを力説しております。良かったらどうぞ。