札幌の賃貸【逍遙館】の軌跡

主人の第二の故郷、岩手県花巻にお供したのは9月の終わりの頃のことでした。



花巻に来たのはこれで二回目ですが、およそ25年前に花巻温泉に行っただけだったので、初めて尽くしの旅になりました。

朝早い便で花巻空港に向かった私たちは、到着後すぐレンタカーに飛び乗り、空港から数分の地にある有名な観光地に向かいました。
開館間もないためか、小雨が降っているからか、他の観光客の姿はありません。



賢治先生の家　羅須地人協会（花巻農業高校敷地内）

宮沢家の別邸として賢治のおじいさんが建てた家で、ひとり自給自足の生活をしながら、農民に農業指導を行っていたそうです。



雨に打たれる賢治像は、30代に見えない風格がありました。

次は、主人の子供の時の釣り場だった【イギリス海岸】に向かいました。



海岸と名付けられていますが、歴とした川であります。
しかも東北最大級の河川、北上川です。
そして、イギリス海岸と命名したのは、賢治です。

特徴的な泥岩層の川底が、イギリスのドーバー海峡に面した白亜の海岸を思わせることから名付けたそうですが、いまは、こんな感じ・・・。



サメの背ビレのように見えているのが、その一部だそうです。
今日は雨のせいで水位が上昇しているのですが、普段でもダム整備により賢治の見ていた景色とはすっかり様変わりしてしまったようです。

春から秋にかけて開く無料休憩所【胡桃の森】に立ち寄りました。



遊歩道から坂道を上がったところにあります。



お庭には、賢治の童話「月夜の電信柱」のオブジェが立っていました。



全国からたくさんの賢治ファンが訪れるそうですが、閉鎖が決まったそうです。
残念ですね・・・。

つづく。

｜逍遙館俱楽部代表｜

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