AtoZを使って、塩見のAtoZ本の世界観、特徴をまとめてみました!
新しいテーマで講演を依頼されたとき、僕がよくおこなうのが、A4のシートにA~Zまでのアルファベットを書き、26文字の横に、それぞれのキーワード、話したいことをメモする「AtoZメモ」です。なかなかいい手法と僕は思っているのでした。みなさんもぜひお試しください。『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』(農文協、2023年6月刊)には僕がつくった「AtoZメモ」のサンプル版も載せています。『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』も早いもので、発売3か月になります。AtoZを使って『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』という本のコンセプト、世界観、特徴、売り、可能性など26のキーワードをまとめてみました。以下がそのキーワード26になります。【KeywordA】古典的編集手法AtoZを使って、「荒削り(A)」ながら大事だと思うキーワードを8~9割 抽出したもの。「アートマインド(A)」も注入。【KeywordB】半農半Xもそうですが、本のベース(B)となるのは僕が20代の時から思っている「21世紀の2大問題」=「環境問題」(持続可能性)×「天職問題(どう生きるか)」です。20代のとき(大卒後の1989~1995ころ)に感じた上の2つに加えて、・ソーシャルデザイン・創造性・ギフト(贈与)・後世(将来世代、7世代先)というキーワードも加わります。ともに20代のときに刺激を受けたキーワードです。【KeywordC】「地域(C)×創造性。地域で創造的に暮らすには、を模索するもの。※東京の谷根千も1つの地域。限界集落も1つの地域とします。【KeywordD】AtoZを使って、「多様な(D)」キーワードを表現多様なキーワードの可視化。キーワード多様性。※「いろは」のように多すぎないよさもAtoZにはあり。【KeywordE】地方版エフェクチュエーションのようなものかも。Effectuationとは、サラス・サラスバシー提唱の成功した起業家たちに共通する考え方を体系化した論理。参考 エフェクチュエーション5つの原則=①手中の鳥の原則(Bird in Hand)②許容可能な損失の原則(Affordable Loss)③クレイジーキルトの原則(Crazy-Quilt)④レモネードの原則(Lemonade)⑤飛行機の中のパイロットの原則(Pilot-in-the-plane)※興味深い原則です。ぜひ調べてみてください。【KeywordF】15年前から、AtoZにハマってきた塩見直紀にとっての「初(F)AtoZ本。僕は「Local AtoZ」と呼んでいるのですが、Local AtoZ史のさらなるはじまりです。【KeywordG】現時点(G)での「これからのキーワード」を整理・提示。何事も整理って、大事です。【KeywordH】方向性(H)の提示。向かうべき道、未来の提示。羅針盤なき時代に、北極星を指し示せたら。【KeywordI】「大きな石(I)と小石と砂と水」 瓶に何を入れるか。(この何年か、ビジネス書によく出てくるたとえ話です)はずせないキーワード=大きな石本書でもAtoZでキーワード出しをするとき、このことを意識してきました。【KeywordJ】人生(J)100年時代を生きるには?長く生きるのはたいへん。どう生き、どう暮らし、どう働いていったらいいのか。本書は若い世代へのメッセージでもあります。【KeywordK】26粒の「かんがえる(K)タネ」。思考の道具箱。考具。耕具。※『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』は農文協の「かんがえるタネ」シリーズの1冊。【KeywordL】これまでの思索の積み重ね(L=レイヤー)×新しい組み合わせで生まれた本、編んだ本。【KeywordM】めざすところ(M)は、農+知=「農知本主義」かも!【KeywordN】濃霧(N)で視野が悪く、ノイズ(N)だらけの時代。それでも、「キーワードはこれかもしれない!」と思ったもの、ノイズリダクションしたもの!【KeywordO】キーワード26のうち、先人知=22、オリジナル(O)=4先人知 例=間柄、ブリコラージュ、FEC自給圏、OLD+OLD=NEW、センス・オブ・ワンダーなどオリジナル例=1人1研究所、RESPECT & INSPIRE、X MEETS Xなど 【KeywordP】執筆であらためて感じたのは、プロトタイピング(P、試作品をつくる)の大切さ!(手を動かしてみること、工夫すること、実験すること)【KeywordQ】「答え」よりも、「問い(Q)」が大事な時代。AtoZ各章に「問い」を掲載。書き込みワーク機能。【KeywordR】類書(R)との違い『塩見直紀の京都発コンセプト88~半農半Xから1人1研究所まで』(京都新聞出版センター、2023.3)は京都時代×塩見直紀作のコンセプト×時系列(人生)で88個紹介したもの。【KeywordS】網羅しつつ、収斂(S)しつつ。大事なものをミニ事典のようにあげつつ、核心、本質も忘れない!【KeywordT】たくらみ(T)というか、願いとして、読者のみなさんが独自のキーワードを考え、「こんなキーワードもあるよ」と表現、発信してくれたらうれしいです。※『あなたの小説にはたくらみがない』(佐藤誠一郎、新潮新書、2022.9)僕は小説は書かないけれど、「たくらみ」を持つって、大事かもです。【KeywordU】AtoZが普段使い(U)され、道具・武器となれば。自己探究、認知症時代への備え、まちづくり、地域資源PRなどにつながれば。【KeywordV】不透明な時代に、未来の方向性や希望のありかを可視化(V)未来の解像度が少しUPできれば。【KeywordW】AtoZは世界共通ツール、世界で活用可。半農半Xのように考え方、手法が海外に伝播したら。例・中国上海のまちづくりでAtoZ活用。・東アジアのオンライントークイベントで「漢字鍵語編」をトーク(2022)【KeywordX】もしかしたら、こんな本のジャンルの交差点(X)をめざしているのかも。『思考の整理学』(外山滋比古、1986)×『就職しないで生きるには』(レイモンド・マンゴー、1981)ともにいまも根強いファン多く、影響を与え続けています。『思考の整理学』は東大、京大でいまも売れ続けているといいます。【KeywordY】余談(Y)として、同時期に出たAtoZ本あり!『Coaching AtoZ―未来を変えるコーチング』(ヘスン・ムーン、ディスカヴァー・トゥエンティワン)昨年出た本に『世界と私のAtoZ』(竹田ダニエル、講談社、2022)あり、(拙書の原稿完成は2022年9月)【KeywordZ】「ゼロ(Z)か1」の時代に、「26」(=多様性、複数性、多層性、多義性…)の提案。「多様性の時代、の可視化」に貢献できたら。以上が、荒削りですが、塩見直紀が考える拙著『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』のコンセプト、世界観、特徴、売り、可能性など26のキーワードまとめでした。このまとめを読まれ、AtoZという手法に興味を持っていただけたらうれしいです。2023年9月30日半農半X研究所 塩見直紀