赤ひげ
TVで見た映画☆赤ひげ☆(1965)黒澤明監督三船敏郎加山雄三 山本周五郎原作の『赤ひげ診療譚』を基に、巨匠・黒澤明監督が三船敏郎、加山雄三主演で映画化したヒューマニズム溢れる人情ドラマ。江戸時代の小石川養生所を舞台に、そこを訪れる庶民の人生模様と通称赤ひげと呼ばれる所長と青年医師の心の交流を描く。長崎で和蘭陀医学を学んだ青年・保本登は、医師見習いとして小石川養生所に住み込むことになる。養生所の貧乏くささとひげを生やし無骨な所長・赤ひげに好感を持てない保本は養生所の禁を犯して破門されることさえ望んでいた。しかし、赤ひげの診断と医療技術の確かさを知り、また彼を頼る貧乏な人々の姿に次第に心を動かされていくのだった……。<allcinema>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~あ~、赤ひげ見たことなかったんだ。と思いTVで見た。そうそう、途中で休憩が入るのだ。始めてみたわ、そういう映画。トイレタイムってことなんだろうね^^)三船敏郎が落ち着いた赤ひげ先生で、加山雄三が診療所にやってくる若い医者。加山雄三が若いわあ。そして加山の映画になっているのねえ。長崎で勉強してきたのにこんな診療所で働くなんてと反抗していたのだけど、赤ひげの真摯な治療を見てだんだん心を入れ替えていくのだ。香川京子が狂った若い娘だったり、山崎努が自分の妻を殺し、その罪をずっと心にしまったままやがて亡くなっていく車大工の職人。加山雄三のはじめての患者は、置屋で働かされていた12歳の娘。(置屋の女将は杉村春子だ)心が病んでしまった女の子で、目つきがギョロギョロして・・・・この女の子は二木てるみだ。やがて、加山雄三扮する保本を好きになるんだよねえ。人を愛することも知らないから、かまってほしくてすねたり反抗したりするのだ。このおとよが「ネズミ」と呼ばれる男の子と友達になる。貧しい一家の子供で、それを知っておとよは御飯の残りをその子に分けてあげたりするのだ。で、そのネズミは頭師佳孝だよねえ。へ~~、こんな小さいときから映画出ていたんだ。私、頭師さんの映画は「どですかでん」を見たことがあるよ。あれも印象深かったね。「病気を治す医術の不足を補うのは、貧困と無知に対する戦いである」赤ひげ先生の言葉。「病気の影にはいつも人間の恐ろしい不幸が隠れている」やがて保本と結婚することになるのがまさえ(内藤洋子)保本と結婚するはずだったのは実はまさえの姉なのだが、長崎に行っている間に他の男と結婚して子供も生まれていたのだ。振られちゃって、恨んだりすねたりしていたんだけどね、この診療所で働くうちに「許すこと」ができたのだ。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~や~、なんかやっぱり山本周五郎の原作がいいんだよね。あ、おとよのエピソードは原作にはないらしいけど。加山雄三はもうすでに「若大将シリーズ」で売れていたんだね。だけど、こうして黒沢明の映画に出て幅を広げているよね。三船敏郎は堂々とした安定感のある役者だなあって思う。他に、懐かしい方々がたくさん見られて面白かった。