「つまらない」真央、「輝く」ヨナ。
真央ちゃん・・一体どうしちゃったんだろう?なんか全然元気が無かった。ジャンプもいつも以上に小さく感じたし、演技全体でも精彩を欠いてた。ジャンプはまだ修正中だから仕方ないのかも知れないけど、ちょっと何と言っていいのか・・こんなにも「つまらない」浅田真央の演技を見たのは初めてのような気がする。いや、一生懸命頑張っている真央ちゃんに対して失礼過ぎる物言いなのは百も承知だけど、それでもなんだかなぁ・・・いつもは状態が良くない時でもそれなりに感じるものはあるのだけど、今日は全くと言っていい程何も感じなかったよ、真央ちゃんの演技に対して。いやもうビックリ。私が真央ちゃんの演技見て、殆ど何も感じ入るところが無かったというのはね。まぁもともとこのSP、びみょ~なものだと思ってもいたけれど、それでも今までの真央ちゃんの演技からは、悪い時でも悪い時なりに「伝わってくる」ものがあった。今回それが殆ど無かったというのはだから本当に驚きだし、ショックでもある。ちょっと言葉が見つからない。それくらい今日の真央ちゃんの演技は良くなかった。点数以上に良くなかった、と思う。と言うか真央ちゃん、明らかに痩せたよね?なんか痩せすぎみたいに感じたのだけど、体調どこか悪いんだろうか?無理を押して出場、とかじゃなければいいんだけど。まぁ、全ては明日だし、明日の今頃は昨日こんなこと書いちゃってご免なさい!って思ってるかも知れないんだけどね(どうかそうなってくれることを願う)。真央ちゃんの演技があまりにつまらなかった(と敢えて書かせてもらう)ものだから、その後滑ったキム・ヨナがものすご~く素晴らしく見えてしまった。最初のルッツこそちょっとミスが出たけど、そしてジャンプは昨シーズンまでのものと比べるといまいち迫力も、着氷後の流れも無いかな、とも思ったけど、でも、それ以上に「訴えかけてくる」ものがあった。「伝えたい!表現したい!」という彼女の「意思」「気持ち」が凄く伝わって来た。そこが、多分真央ちゃんとの最大の違いなんじゃないかな?キム・ヨナは「ジゼル」をよく分かっていて、それをどう表現したらベストなのか、もう完全に理解してるんだろうと思う。あくまでも「キム・ヨナのジゼル」だけど、演技の根幹となる部分、そこが確立されてる、っていうのが一番大きいんじゃないかな。あと、やっぱり毎回つくづく感心させられるのは、彼女の魅せ方の上手さ。どうやったら自分が一番美しく、魅力的に見えるか、とことん研究し尽くして演技に臨んでるよね。今回も、演技冒頭のポーズを見ただけで、私はゾクゾク来てしまったよ。あ~、「キム・ヨナ」だ!ってね。衣装もそう、「ジゼル」でどんな衣装を用意してくるんだろう、と思っていたのだけど、あ~、そう来ましたか・・って感じ。もう感心するしかないよ、ヨナと、彼女の陣営の「戦略」の立て方の上手さにはね。スピンも目茶苦茶綺麗だったな~。彼女の腕の長さが生かされた美しいスピンだった。なんかヨナのファンになっちゃったんじゃない、自分?って思っちゃうくらい今回の彼女の演技は良かった。いやもともと演技は好きな選手だったし、今回ワールドで彼女の演技が観られるのは大きな楽しみの一つだったので、別にそれ程驚くことでもないのだけど。でね~、真央ちゃんですよ、真央ちゃんは良くも悪くも本当に純粋過ぎて、そういう「戦略」が立てられないのだろうな・・真央ちゃん本人はそれで仕方ないけど、彼女の陣営にはもう少しそういったことに関して気を配って欲しいよ。いや、勿論「戦略」は立てていらっしゃるのだろうけど、それでは甘すぎるぞ!と私は大声で言いたい。体力はこれからどんどん落ちていくだろうし、その中でどんな「戦略」を立てるのか、どのような「戦略」のもとで闘っていくのかを明確にしないと、ソチ五輪でもバンクーバーの時と同じような事にならないとも限らない。ロシアは全力を掛けて女子シングルで金メダルを獲りに来るよ、それはキム・ヨナひいては韓国以上の力で、かも知れない。そういうケースを考えて、どのように「戦略」を立てるのか、そういったことがものすご~く重要になってくると思うんだけど。真央ちゃんの演技が大好きだから、なんかいつも歯がゆいような気持ちになってしまう。勿体無い!と思うことが多すぎるんだもの・・明日のフリーでは輝く真央ちゃんを見られますように!