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フライブルク日記

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2011/07/18
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カテゴリ:日常生活
・・・フライブルクの小さな飲み屋にいました。

昨日、7月17日はBFのお姉さんの誕生パーティーでした。

40人以上を招待してのパーティーは、「黒い森」(シュヴァルツヴァルト)の山里にある彼女の「サマーハウス」で。

大きな家ですが、あちこち傷み、温水なし、トイレの水もなし(冬に凍ってこわれたまま)、台所に水道なしなどなど、不便ですが、家じゅうにアンティークの家具があって、まるで博物館みたい。

周りは牧草地や森。
お天気が良ければ、自然の中でまずコーヒータイムのはずでしたが、なんと昨日は気温が12度!!

私はダウンコートを着ていたのに、それでも震えました。

ケーキ食べ過ぎてお腹いっぱいなのに、夕方7時には近くの村(観光一色の村で、ホテルやレストランがならんでいます)のレストランでディナー。

招待されたお客たちの多くは、彼女のテニス仲間など「ソサエティー」の方々で、まあお金に困らない奥様方が中心。
「私、カルチェもエルメスもみんな人にあげちゃったのよ。今は・・・エグアール(スペインのブランドらしい)ばっかり着ているのよ。」
「庭付きの家を売って、・・・地区(私が住んでる地区)に移りたいんだけど、物件がなくて。我が家の値段? xミリオンユーロ(日本円にして数億円)よ」
などという会話が飛び交います。
こういう方々と普段はお付き合いがないので、それなりに面白かったです。

フライブルクからこの村までの1時間弱は貸し切りバスで行きました。
だから、帰りも貸し切りバスでいっしょに帰るほかありません。

ところが、女子サッカーW杯の試合は午後8時45分開始。
「いったいどうなったんだろう」
「日本チームが勝つわよ。私は日本を応援するわ」(これは元教師だったシルヴァーレディーの言葉)。

ディナーが終わり、バスに乗り込んだのは10時過ぎ。
バスの運転手さんがラジオをつけて、状況が変わるたびに、マイクで教えてくれました。
「1対1」
「ワー」
「延長戦で1対2、アメリカが勝ってるよ」
「エー?そんな」

バスはフライブルクの中央駅の前まで直行する予定でしたが、市内に入って、途中で降りたいという人がいました。
それで、BFと私もそれに便乗して、降りました。
ちょうど、目の前に飲み屋の看板。

外からのぞくと、店内にはテレビがあって、サッカーの試合を中継してます。

もちろん入って、ビールとジュース(私)を注文。
飲み屋のお兄さんも客とすわって、観戦してます。

試合経過はいまだに1対2
客もお兄さんもみんな日本を応援していて、日本チームの選手がゴールに失敗するたびに、「アー」「なんてこっちゃ」と大声を上げます。

そしてついに、2対2のゴールを決めたときには、飲み屋のお客もお兄さんも大拍手。
「ワオー、ワオー」と叫んでいました。

「もうここまで出来たら、PK戦でどっちが勝ってもいいよね」と思いましたが、

アメリカチームの最初のキックを、日本のゴールキーパーが足ではじき返したのを見て、これは幸先がいいなと思ったら、その通り。

やあ、勝ちましたねえ。
店内は大拍手。

決勝戦には、アンゲラ・メルケル女史(連邦首相)、クリスティアン・ヴルフ夫妻(大統領)、そしてドイツ代表チームのシルヴィア・ナイト監督の隣には「緑の党」のおばさん、クラウディア・ロート代表まで。
ロートさんやナイトさんは、日本を応援したそうです。
そもそも、日本チームがドイツに勝って以後は、日本をほめる記事ばかり多くて、こんなに期待されて大丈夫?と心配したもんです。

ドイツのネット記事には、
「日本はこれまで、男子サッカーのバルセロナチームを思わせるような(これはちと大げさですよね)ショートパスが見事だったが、決勝戦ではこれが見られなかった。勝てたのは、日本チームが最後まであきらめずにがんばったおかげ」というような趣旨のことが書かれていました。監督の導き方もほめられていました。

なでしこさんたちの、控えめで無邪気ともいえる態度も、好感がもたれていることが、ドイツの新聞のニュース記事からはうかがえます。
授賞式でトロフィーやメダルをもらう選手たちが、「もらっちゃっていいのかしらん」「大統領とかサッカー協会代表とかに抱擁で挨拶されたら、どうしよう」とでも思っているような姿が、かわいらしかったです。
欧米の選手は平気で抱き合って挨拶するけれど、アジア人はこういう体の接触には抵抗あるでしょうからねえ。

なにはともあれ、「良かった、良かった」と帰ることにして、ビールとジュース代を払おうとしたら、お兄さんは、

「今日は店からのおごりにしとくよ、日本が勝ってうれしいからね」
「ありがとう!」
「ところで、あなた、どこの国から来たの?」
「日本よ」
「なーんだ、そんなら払ってもらおうかなあ」
あ、本当はこういうときには、私が店じゅうの人におごるのが、習慣なんだと気がついたのは、そのとき、でももう後の祭り。
それでも、自分たちの分だけでも払おうとしたら、
「いいよ、いいよ。今回はおごりだよ」と
お兄さんマスターは、最後までいたくご機嫌でした。

おめでとう、日本の元気な女性たち!








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Last updated  2011/07/18 06:42:33 PM
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