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鶏が口だけでも飛び立ちます

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2008.07.25
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カテゴリ:

36倍売れた! 仕組み思考術
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書評/ビジネス



私にとって一番苦手な仕事は営業です。
いままで営業という仕事をしたことがなかった。独立して営業をする必要性に迫られた時もどこから手をつけていいかわからなかった。

知人のところやたまたま知り合った人のところへ話をしに行くという人並みの営業活動もやってみた。

それで受託開発の仕事を取れたこともあったけれど、金額や内容についてはなかなか折り合いがつかない。仕事のやりかたは独立前と同じやりかたで始めるんだけれど、なかなかうまくいかない。同じ仕事を半分の金額としてやっているので、双方にとってハッピーなんだと思うけれど甘かった。

事業ドメインの違いもあるかもしれないが、そのうまくいかなかった原因の一つが営業力という気がする。

いろいろな本を読んでそしていろいろな失敗をしてきた。営業は売らんかなとついつい思ってしまうので、「売らない」という気持でやっていたら「何しにきたの?」と言われるしね。資本経済はモノやサービスの売買によってなりたっているので、営業活動は原点なのかもしれない。「売る・売らない」のバランスも大事だけれど、営業活動で一番の重要な点は「客の立場に立って」考えることなのかもしれない。


この本は、生命保険の営業の斬新なアイディアという点から取り上げている。そのアイディアはたぶんこれまでの営業活動とは全くやり方が違うんだろう。ただ私の仕事には直接は役立ちそうにない。まったく異なる分野ではあるけれど、何か参考になるところはないだろうかと思って手に取った。いわゆる特定の業務に限ったHow-to本は他の業務の人にはそのまま役立たないのだが、著者は最後の章でそれを同意している。

あなたがこの本を読んで、私と同じそっくりなやり方「猿まね」をしてもうまくいかないでしょう。アイディアやノウハウを取り入れた結果を分析して、自分のアイディアやノウハウにする「物まね」をしてほしい。

著者はこの本で、常識にとらわれないやり方で生命保険の営業を成功させてきた実績の具体論を展開しながら、最後に「このとおりやってもうまくいきませんよ」と突き放している。

そして最後に、ヤングの「アイディアのつくりかた」とオズボーンの「チェックリスト」を展開して話を広げ、多くの読者の立場に立っている。

非常におもしろくていいなと思ったが、、、、、はて、ちょっと待てよ。


著者がやりたいことは、「経営コンサルタント」ではないのかな?

生命保険セールスと事業とは別に、実はこの本は著者が経営コンサルタントとなるための「経営指南レポート」であったのだ。

そしてこの本を手に取ってくれた読者から、ホームページに誘導して、経営セミナーやコンサルティング事業に案内する。それって、彼が生命保険セールスでやった手法を、さらに経営コンサルティングに重ねてきたものだった。

この書評も、無料で本を読ませてくれる代わりに書評をするという契約で献本いただいている。もともと本が好きなので全く苦にはならないけれど、著者はこの献本を12冊と大盤振る舞いしています。まず書評などのブログを書いていただいて、ネットの検索エンジンにヒットし、そしてじわじわと広げていくといく戦略のようです。

まさに術中にはまって著者の手助けしているのだが、あっぱれだ。



逆に遡って考えると、彼がもしこのことを先に知っていて、生命保険のセールスをやっていたとすると、それはまた従来型の営業手法に、高度のマーケッティング術を取り入れた新しい手法を実践したということになる。読めば読むほど複雑さをますが、著者が優秀なことは間違いない。やり方は好きではないが、一本やられたという感じがしないではなない。







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Last updated  2008.07.26 20:46:36
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