果樹部会中国へ行く(47)
バトンタッチ6時にホテルに帰るとフロントでshmさんが待っていた。shmさんは午後の飛行機で広州から厦門にやってきたのだ。4時に空港に着いた時やホテルに着いた時にcjjさんの携帯電話に連絡があったので、ホテルで再会できることはわかっていた。中国の携帯電話の普及率はすごい。厦門の街を歩いている若者はほとんど携帯電話を持っている。tetywestは目撃しなかったのだが、メールを打っている娘もいたそうだ。しかし、テンキーだけを使って全部漢字のメールを打つのは一体どうするのだろう?(cjjさん教えてください)shmさんは昔と変わらず元気そうだった。が、日本にいたときよりお腹の周りが大きくなっていた。cjjさんは7時発の汽車で故郷へ帰らなくてはならないので挨拶もそこそこに車に乗り込んで食事場所に向かう。汽車に乗るのに便利なように厦門駅の近くに予約してあるそうだ。厦門市人民政府近くの「牡丹大酒楼」へ到着したのは6時25分だった。ここも1階にあるのは受付だけで、エレベーターで3階に上がる。昨日と同じように個室に案内されてテーブルに着く。今夜の食事会の主催は【龍のしたに共(きょう)】さんという若い社長さんだった。厦門市とサンフランシスコにオフィスを持ち、インターネット関係の仕事をしている。【龍のしたに共(きょう)】さんは上海工科大学を卒業した後公務員をやっていたが、行政改革のときに退職して自分で会社を興した。その会社が成功して今は大金持ちなのだそうだ。所謂「チャイニーズ・ドリーム」を絵に描いたような人だが、紹介されたのはジャンバー姿でまったく気取らない好青年だった。【龍のしたに共(きょう)】さんはcjjさんの市の高校に投資しているのだそうだ。「200万元(3000万円)の投資で、1年間にだいたい50万元(750万円)の利潤があります」というから、中国の教育産業はめちゃ効率の良い投資先なのだ。中国では一人っ子政策が20年以上続けられている。たった一人の大切な子供ならば親にしてみれば子供の教育に熱心にならざるを得ないだろう。良い先生が揃っていて大学進学率の高い私立高校に人気が集まるという構図は、日本とまったく同じだということに驚かされる。いや、学歴に対する執着は科挙の本家本元、中国の方が日本より強いのかも知れない。テーブルに着いて料理が出る間もなく、cjjさんが駅に向かわなくてはならない時間になってしまった。「最後まで一緒にいられなくてすみません」と、別れる間際まで我々のことを気にかけてくれて本当にありがとう。もっといろいろな話をしたかったですが、cjjさんの元気な顔を見れただけでtetywestは良かったと思います。そして、インターネットのおかげでこうして二人で日記が書ける今の時代は本当に素晴らしいと思います。今度はcjjさんが日本に来る番ですよ。こうして、tetywestたちの案内役はcjjさんからshmさんへバトンタッチされた。--------------------------------Re:果樹部会中国へ行く(45)(4/6) cjjさん >今回の旅行で食べる料理の味付けが日本的だと感じる-----同じ福建省でも、料理の味付けがだいぶ違います。今回tetywestさんたちの視察地域はアモイと泉州で、方言も生活習慣も台湾省と大体同じです(台湾省の8割くらいの人の故郷は福建省)。方言は「ミン南語」(ミンは福建省の略称)、料理は薄味です。でも、南平市では、ぜんぜん違います。 Re:果樹部会中国へ行く(46)(4/7) cjjさん >これは集美解放記念碑で、高さが28メートル。塔の台座は下部8段、上部3段になっている。これは8年間の抗日戦争と3年間の解放戦争を表しているのだそうだ。---------「高さが28メートル」は中国共産党が1921年成立から1949年中華人民共和国成立までの28年間を表しています。 Re:果樹部会中国へ行く(46)(4/7) cjjさん >こんなに小さな牡蠣を食用にすることは今の日本ではほとんど考えられない---------これは貧乏時代からの習慣かも知れません。アモイの人にとって、牡蠣がとても安いです。日本に比べて、中国人にとって、一番高いのは車です。去年、車の売り上げは50%以上増えましたが、サラリーマンにとって、高すぎます。 Re:果樹部会中国へ行く(46)(4/7) cjjさん >ヘビ酒は武夷山が有名です---------建陽市の一つの鎮が武夷山自然保護区の範囲にあります。ですから、建陽市もヘビ酒を生産しています。 --------------------------------