どうする?全国のみかん農家!!
昨日と今日、東京へ行ってきました。高松空港へ到着すると、往きの飛行機は濃霧のため欠航!(羽田からの便は高松空港へ着陸できず、伊丹空港へ降りたようです)急きょタクシーで高松駅へ走り、新幹線で東京へ向かいました。東京までの4時間30分は、一昔前と比べれば確かに短いのですが、やっぱり長い。ホテルまでたどり着くのがやっとです。おかげで、その日の夕方の予定は全てキャンセルでした。今日は早朝から大田市場にいたのですが、11月中旬以降ミカンの消費がピタッと止まってしまっていました。市場価格は再生産可能な価格帯をはるかに下回っていました。もう、産地間競争なんて言っている場合ではありません。このままでは全国のミカン農家は誰もミカンの所得では生活できないでしょう。この状況を目の当たりにしてtetywestは考えました。全国のミカン農家は今まで「消費者ニーズ」という錦の御旗の下に、ミカンの価値を「美味しさ」に求めすぎてはいなかったのでしょうか?ミカン農家は光センサーを導入して産地間で糖度競争を繰り広げました。そしてその努力の結果、過去最高の糖度のミカンが出来た去年の販売単価はどうだったのでしょう?誰一人としてミカン農家は幸せになってはいないのです。もうこの辺りで、ミカンの木に過度のストレスを強いながら、余分なコストと労力をかけて「美味しいミカン」を作る競争はやめませんか?これからは「舌」でミカンを食べてもらうのではなく、「頭」でミカンを食べてもらいましょうよ!!ミカンは、ミカンの味がすればいいじゃないですか。健全なミカンの樹を育てながら、自然条件に任せた本来のミカン作りをやりませんか?そして、日本の国民に少しでもたくさんのミカンを、いやミカンだけではなく果物を、食べてもらう努力をしようではありませんか。それ以外に、日本のミカン農家の生き残れる道はおそらく無いでしょう。ミカンの価値は「美味しさ」だけではないのです。「果物が21世紀の日本を救う」で書いたように、ミカンは日本人の健康になくてはならない果物なんですから。