カテゴリ:青春時代「アメリカンシネマ」
スピルバーグ好きのファンが一位に推すことの多い傑作。
当時、先頭を走る“鮫(JAWS)”を“ダースベイダー(スターウォーズ)”が追っかけ、さらにその後を“マザーシップ(未知との遭遇)”が追走するイラストが何かに載っていたのですが、まさにそんな感じでした。 この三作はずば抜けた勢いがありました。 そしてアメリカ映画をある方向へ導いていきます。 ただ、僕の感想は?でした。 UFOの発する謎のメッセージに囚われた主人公リチャード・ドレイファスよりも、その奇行を不気味に思う奥さんのテリー・ガーの方に感情移入してしまいました。 スピルバーグの“UFOおたく”映画です。 もし、前を走る「JAWS」と「スターウォーズ」がいなかったら、この位置で走っていることは無かったでしょう。 世の中には、そんなに多くのUFO好きがいるとも思えないので、コアなUFOファン以外も惹きつける何かがあるということです。 その何かをはっきりさせてないところがこの作品を“伝説的”にしている要因です。 僕は、はじめキリスト教的ベースがあって初めて、ラストの宇宙人との邂逅シーンの感動が理解できるのかなと考えていましたが、スピルバーグはユダヤ人でした(ちなみにリチャード・ドレイファスもユダヤ人で、フランスの『ドレフェス事件』のドレフェス氏の末裔です) それで、このシーンは“モーゼの十戒”だったのかと気づいたわけです。 キリスト教あるいはユダヤ教の素養のあるアメリカ人は、当然のこととして理解できることなのでしょうが(キリスト教はユダヤ教から分派したものなので、神話に関しては同じと思って良いです)、日本人にはどれだけ理解されたのでしょう。 むしろ、まったく新しい神秘の世界に映ったかも知れません。 まさに「未知との遭遇」です。 僕は、こういう神秘的なものに対して、すこし引いてしまう所があるので、あまり象徴的なシーンに熱狂してしまうのはどうかな?と思います。 でも、いろんな啓示を含んだ作品で、時代が変わることを肌で感じつつあったあの頃において、ひとつの“希望”を暗示していたのは間違いありません。 それは、エンディングに流れる、「星に願いを」にも込められています。 ここで突然個人的なことですが、僕はもうすぐ今の職場の仲間たちと別れることになります。 なにもお礼も出来ませんが、大好きな皆さんに、この歌を捧げたいと思います。 とても楽しく過ごせました。 ありがとう。 いつまでも忘れません。 『星に願いを』 星に願いをかける時 たとえあなたが誰だって 心で強く望むなら きっと願いは叶います 心が夢であふれていれば 大きすぎる願いはありません 星に願いをかけるなら 夢追い人がするように 運命の女神は優しくて あなたが誰かを愛すれば 彼女はきっと現れて ひそかな願いを 叶えます 突然思いもよらぬ時 女神はあなたに現れます 星に願いをかけるなら あなたの夢は叶います お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月21日 06時09分45秒
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