カテゴリ:青春時代「アメリカンシネマ」
オードリーが好きなので、「ローマの休日」以外にもう一本書こうと、あれこれ考えたのですが、うまく思い出せません。
断片的なシーンは甦るのですが、ストーリーがあいまいで、テーマが浮かばないのです。 オードリーばかり、うっとり見ていていたためでしょう。 からくも「麗しのサブリナ」は話がつながったので、映画的には評価しづらいのですが、オードリーの美しさは紛れもなく最高です。 54年、名匠ビリー・ワイルダー監督作品です。 ワイルダーは、僕のコラム初登場ですが、年代が少し前でずれていたこともあり、なんとなくテイストが合わない気がします。 もちろん、和田誠さんなどの多くの信奉者がいますので、あくまで僕の感覚で、映画のレベルを否定するものではありません。 でも、「麗しのサブリナ」は、本当にそれでいいの?って所が残ります。 話は、お抱え運転手の娘が、主人の大富豪の御曹司に見初められて結婚するという“シンデレラストーリ”です。 その御曹司が、なんとハンフリー・ボガードなんですよ、「カサブランカ」の。 オードリー25歳、ボガード55歳の年令差もさることながら、この二人の波動あわなすぎ。 もともと、ケーリー・グラントのための役だったのですが、グラントが「ローマの休日」に続きまたもや断ったため、ボガードが代役になりました。 って、ボガードは代役で使われるような役者ですか? 渡哲也に断られたから高倉健が代役って、ありえないでしょ。 パラマウントと何らかの契約に縛られていたんでしょうきっと。 グラントは後「シャレード」でやっとオードリーとの共演を果たしますが、そんなにまでして組ませたい役者かなあ? 話に戻りますと、御曹司に相手にされない運転手の娘が、女磨きのため(?)パリに留学し、見事美しくなって戻ってきて、御曹司のハートを射止めるというもの。 しかも、初めのターゲットの次男から長男へ乗り換えます。 これってオードリーらしくない気がしますけど、僕の思い込み? でも、この企画はオードリーの意向らしいので、この時の彼女はそうだったのでしょう。 それよりもボガードです。 本当に、この女と結婚したいのか? あなたは、女性の価値を見た目の美しさだけで決める人とは思えない。 しかも、一族の将来を担う立場なのですぞ。 うわっすべりの次男の、ウイリアム・ホールデンなら別にいいでしょう。 重厚な思考の持てる、あなたのする決断ではないような気がします。 こんな話がまかり通る(危機管理の足りない)、そんな時代だったのですかね。 ―追伸― それにしても、オードリーの相手って、なんでおじさんなんでしょう。 「ローマの休日」グレゴリー・ペック 37歳 「麗しのサブリナ」ハンフリー・ボガード 55歳 「昼下がりの情事」ゲーリー・クーパー 56歳 「戦争と平和」ヘンリー・フォンダ 51歳 「パリの恋人」フレッド・アステア 58歳 「シャレード」ケーリー・グラント 59歳 一ついえることは、若い男では包みきれない女がいるということです。 同年代の彼氏に物足りなさを感じるあなた、たまには素敵なおじ様とお付き合いしてみてはどうですか? あなた自身を高めるのにはいい方法だと思いますよ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月04日 08時03分41秒
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