カテゴリ:青春時代「アメリカンシネマ」
引き続きAFIの「アメリカが生んだ最も素晴らしいラブストーリーベスト100」から。
第2位。 アメリカ映画史上、燦然と輝く不朽の名作「風と共に去りぬ」 公開39年なので、「カサブランカ」よりさらに昔。 ヨーロッパではドイツがポーランドに侵攻し、第二次大戦が勃発した年です。 日本も日中戦争が泥沼化しているときで、世界中でアメリカだけがこんなノー天気なことをしていました。 でも、もし本作品を見ることが出来ていたら、日米開戦はためらったかもしれない(実際に日本人が見たのは終戦後52年です) 国力の違いをこれでもかと思い知らされます。 世界中が飢えていた時代に、よくまあこんなものが出来たもんだ。 いろんな意味で、古きハリウッド時代最大の超弩級作品です。 でも、ラブストーリーベスト100の2位ですよね(同じAFIの『偉大な映画100』でも第4位です) じゃあ、どんなラブストーリーなのかというと、屈折しています。 主役のスカーレット・オハラはアシュレーが好きで、アシュレーはメラニーが好きで結婚します。 で、スカーレットを好きになるのがレット・バトラー。 三角関係プラス1、という構造です。 でも、悲劇を呼ぶのはこの関係ではなく、“時代”です。 時代というのは“南北戦争”、1860年代です。 こんな大きな時代のうねりの中で、多くの人が死に、すべてを失ってしまっても、好いた惚れたをしているんですね人間は。 むしろ死を前にすると、生存本能が高まって恋愛モードもハイになるのか? これもDNAの指令な訳か。 でも、整理してみると、悪いのは横恋慕をしている主役のスカーレット。 とにかくわがままで気が強い。 そして美しい。 次々に男を魅了していきます。 一般的に、“女の敵”になりそうなものですが、人気あるんですよね女性にも。 クヨクヨ考えずに即行動。 解んなくなったら、明日考えよ!って、これが強さの秘訣ですね。 こんなヒロインを創造できるのは、やはり作者が同じ女性だからでしょう。 男が考える女性はやはりフィルターがかかっちゃうもんなあ。 あからさまに強い女は辟易してしまいます。 やっぱり、メラニーがいいでしょ。 控えめで、思いやりがあって、誠実で、そんで美しい。 アシュレーでなくてもこっち選ぶと思うなあ。 スカーレットに惚れちゃうと、破滅の道に進んでいくようなモンでしょ。 昔、「私、学校の先生に『君はメラニーのような人だ』って言われたことあるけど、どんな人なの?」とある女性に訊かれました。 それは素晴らしいと、お付き合いさせていただいたのですが、先生の思い違いだったようです。 今、我が家で同居していますが、むしろスカーレットだったのではと… 俺、レット・バトラーじゃないし… レットも最後は逃げ出したし… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月07日 07時24分30秒
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