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《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2006年11月23日
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これもショービジネス界の話。

“コーラスライン”という、バックダンサーのオーディションでの物語です。

舞台の主役や、主要な配役を決めるオーデイションではないということです。

つまり、業界のトップグループから落ちこぼれた、あるいは将来の夢として持っていてもまだ芽の出ないでいる無名のダンサー達が主役です。

日本では、劇団や芸能プロダクションの連携が強く、というか仲間繋がりでだいたい配役を決めてしまいますが、本場は必ずオーディションを行います。

大手のものは日本でもやりますが、たいがい宣伝目的だったり、対スポンサー用の形だけのものが多いようです。

アメリカは自由とチャンスの国です。

国民の意識の中に、神のもとの平等思想がありますから、当然のごとくすべてにオーディションの機会が設けられます。

でも、システム自体になんか馴染まない、不思議な感じがしました。

効率悪いし、オーディションで知らないもの同士で一から始めるとなると時間も掛かるでしょう。

“仕出し屋さん”に頼んじゃった方が絶対便利、気に入らなきゃチェンジすればいいんだし。

なんていったらこの話は生まれないので、閑話休題。

さて、この物語はダンサーのサクセスストーリーを追うものではありません。

アメリカ人はサクセスが好きで、当然のように話の中心に持ってきがちです。

でも、人のサクセスって、一方では鼻白むことも多く、人生ってそんな単純じゃないっしょ、って思うのが普通ですよね。

「コーラスライン」が支持されたのは、そういう単純なサクセスストーリーではなく、サクセスと言う結果よりも、個人の存在自体に焦点が当てられているからでしょう。

言い忘れましたが、本作品はもともとブロードウェイミュージカルで、日本でも『劇団四季』がロングランをしています。

映画は’85年製作ですが、舞台は’75年初演で、その後現在まで世界各国で演じられているという超有名作なのです。

それだけ愛される理由は、さっきも触れた個人の存在、その人その人にすべて独自の歴史があると言うこと、その大切さを描いたものなのだからです。

主役となる人物はいるのですが、オーデイションに残った16人全員が主役であるとも言えるでしょう。

ダンサーのオーディションにもかかわらず、ディレクターのマイケル・ダグラスは一人ひとりに自分を語らせます。

その一人ひとりの語る自分の“光と影”

どんな人でも、歴史があり、光と影を持っているものなのです。

それを人前で語るなんて、ある意味残酷なのですが、語らないまでも自分で検証することは大事なことではないでしょうか。

自分が生きた“あかし”?

個人的には、このコラムもその側面を持っています。

実を申しますと、「コーラスライン」は僕がダンスに関わっていた時期のラストステージになりました。

仕事として、ジャズダンスの公演を主催し、ついでに出演もしてました。

それが会社を辞めることになり、最後の公演に使われた曲のラストナンバーが「コーラスライン」のテーマソングともいえる『ワン』でした。

僕はフィナーレのユニゾンを踊りながら舞台の中央の一番後ろに移動して、これで最後か~と感慨にふけっていました。

幕がおり始めた時、何故か僕の前の人並みが割れ(モーゼの十戒のようでした)なんと先生が大きな花束を持って近づいて来るではないですか。

何も聞いていなかったのでほんとにサプライズでした。

あまりのびっくりに涙が噴水のように溢れ、後は覚えていません。

あれはうれしかったな~

仕事でやってたことだから当たり前のことだったし、楽しみでやっていたことでもあるので、大変だったけど充実してたし、みんなが喜んでくれるならと思ってやってたので、見返りなんて丸で考えてなかったから、ほんと驚いたし、言葉に出来ないぐらい嬉しかった。

人生で一番嬉しかったことかも知れない。

だから今でも、『ワン』を聞くと反射的にうるうるします。

思えば「フラッシュダンス」から「コーラスライン」までの3年ぐらいしかダンスと関わってないんだけど、僕の人生の中で妙に輝いてるんですね。

人の姿は、環境と言う光に当たってのみ映し出される物だったのです。

ダンスとの繋がりは絶つつもりは無かったのですが、仕事が変わり、人間関係も変わると、次第に遠ざかっていってしまいました。

人間は環境に支配されている動物なのだとつくづく思います。












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最終更新日  2006年11月23日 09時05分17秒
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