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2006年12月03日
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クリント・イーストウッドが出たところで「ダーティハリー」

’72年公開で久々70年代映画でストライクに入りました。

イーストウッドの代表作ですが、一番の代表作かどうかは見た人の年代によって変わってくるという、長い芸暦?が凄いなあと感じています。

今の人なら今月公開の「硫黄島からの手紙」(監督作品)が一番になるかもしれませんし。

チャップリン風に言えば『ネクスト・ワン』って奴ですか。

30年生まれなので、76歳ですよ、イーストウッド。

今回も、コラムの主旨から「ダーティハリー」にしましたが、実際に僕が劇場ではまってたのは「ブロンコ・ビリー(80年)」や「ファイヤー・フォックス(82年)」の方だったかもしれません。

アカデミー作品賞・監督賞の「許されざるもの」は92年、前回の「マディソン郡の橋」が95年、2度目のアカデミー監督賞になる「ミリオンダラー・ベイビー」が2004年。

ずーと途切れることなく作品を発表し続け、今年が「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」だから、イーストウッドこそが、アメリカ映画を代表するスターであり監督であるかもしれません。

と言いつつも、僕が彼を見た最初の時は、TV番組の「ローハイド」の“ロディ”で、ヒョロっと背の高い若者でしかありませんでした。

その後、イタリアのセルジオ・レオーネに見出され、マカロニウエスタンで成功し、同時にB級スターという印象が刷り込まれてしまいました。

映画界では、“B級”というのは、2流という意味ではなく、“娯楽性に徹した映画”といった感じで使われます。

“純文学”と“大衆文学”の分類のようなものです。

“芥川賞”と“直木賞”の違いとか。

区別はしてるけど、どっちでもいいような。

アメリカに帰国後も、B級路線の西部劇で名をはせた後、転機となったのがドン・シーゲル監督と組んだ「ダーティハリー」でした。

西部劇から現代劇に移ったのも転機ですが、この作品はかなりイーストウッドの主張が反映されているのです。

当初主役はフランク・シナトラが用意されていたと聞き、耳を疑いました。

あまりに違いすぎ。

イーストウッドとドン・シーゲルがまったく違う映画に変えたってことですよね。

さらに、体調不良のドン・シーゲルに替わって、かなりの部分でイーストウッド自らがメガホンをとるようになり、後の監督業にステージを移す布石となりました。

すんなり監督を引き受けるだけの力が備わっていたのは訳があります。

イーストウッドは知る人ぞ知る“黒澤明”ファン。

というか、私淑の弟子。

事の始まりは、イタリアデビュー作の「荒野の用心棒」

ご存知黒澤の「用心棒」のパクリ映画です。

そこで黒沢との運命的出会いと衝撃を受け、以後黒澤をメンターとして崇め、研究を深めた結果“監督力”が培われたと言うしだいです。

世に黒澤明なかりせば、後のクリント・イーストウッドはありえませんでした。

今回の「硫黄島からの手紙」も、本来日本人監督で撮るつもりだったようですが、残念ながら日本には人材はいませんでした。

「黒澤がいたら…」とつぶやきながら、イーストウッド自らメガホンをとる結果となりました。

なんで日本に監督が育たなかったのかは、金が無かったから。

というか、文化に金を使う習慣が日本に無かったから。

文化に金を使えたのは、歴史上大金持ちがいた国だけなのです。

後は絶対権力者がいた場合。

日本は大金持ちの個人を作らないシステムがあり、権力も一人が握ることはありませんでした。

平清盛や豊臣秀吉とか時々はいましたが、ほとんどあだ花的存在で、おおむね質素が根底の理念としてあります。

話は変わりますが、韓国の場合は、国家が国策としてバックアップしたので、素晴らしい結果を残すことが出来ました。

今では、日韓の映画レベルは、後姿が見えないほど開いてしまいました。

何年か前から韓国ブームが席巻していますが、一時の熱は冷めたとしても去ることは無いでしょう。

って、今日は話が逸れっぱなしで戻りませんでした。

イーストウッドの初監督作品は「恐怖のメロディ(71年)」で、これは「危険な情事」につながる“浮気恐怖映画”で、こっちの方がよかったかなあ。








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最終更新日  2006年12月03日 09時33分41秒
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