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《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2006年12月25日
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「ジョニーは戦場へ行った」は、暗く痛ましく、見るのに辛い戦争映画でした。

ベトナム戦争泥沼化のさなか、アメリカ人はこの戦争の行く先を見失いつつありました。

そもそも、何でこんなことをしているのか、はたと疑問を持ち始めていたかもしれません。

あれから30余年、あの時は『共産主義』を敵とし、今は『テロリスト』を敵に変え、何の反省も対策もなく、同じことを繰り返しています。

単純に並べられない部分も理解しているつもりですが、後世の歴史家はたぶん僕と同じ見解を持つと思います。

ベトナム戦争とその時代、その頃の映画が、このコラムのコアになる部分のひとつであります。

そこで、70年代初頭の戦争映画を振り返ってみると、「ジョニー~」のような反戦色の濃い作品は見当たりません。

日本では「戦争と人間」がシリーズで製作され、「ひめゆりの塔」なども生まれて、その好成績により日本映画の戦争へのアプローチの方向性が固まっていきます。

’68年にジョン・ウェインの「グリーベレー」が、もろベトナム戦争への国威発揚目的で作られましたが、あまりに米軍賛美が露骨で、大顰蹙となり、以後この手のものは自粛されます。

’70年になり、「トラ、トラ、トラ!」が日米合作で製作されました。

当初日本側の監督は黒澤明で進められていたのですが、黒澤が予算を増やすように要求した所、おろされてしまいました。

意見の食い違いではなく、金の問題です。

でも、シナリオ自体は黒沢版をそのまま使ってくれたので、冷静な日米どちらのも偏らない、大人の出来になっています。

「M☆A☆S☆H」も同じ年に作られていますが、これはブラック・コメデイでハチャメチャ過ぎで特殊な映画です。

朝鮮戦争が舞台ですし、いろんな意味で“検証外”になりがちですが、今あらためて見直して見ると、根底には深いものがある気もします。

このコラムは想い出だけで書いてますので、機会があったら見直してから考えたいと思います。

戦争映画に限らず、この時代に作られた映画は、ベトナム戦争がバックグラウンドとしてイメージしてないと理解が不足します。

かといって、ベトナム戦争だったからというくくりで判断してしまうと、本来のテーマがぶれてしまう危険もあります。

まあ、見る側の満足のいくように見ればいいので、余計なお世話ですけど。

で、同じ’70年に作られて、アカデミー作品賞他5部門受賞の傑作が「パットン大戦車軍団」

監督は、フランクリン・J・シャフナー(同監督賞)ですが、ほとんどフランスシ・フォード・コッポラの作品と言っていいでしょう。

僕のイメージでは、「パットン~」「ゴッド・ファーザー1・2」「地獄の黙示録」はひとつの流れになっています。

「地獄~」に出てくるキルゴア大佐は、パットンが甦ったかのようです。

戦争映画ではありますが、伝記映画です。

ジョージ・パットンという人物の職業がたまたま軍人で、その活躍した舞台がたまたま戦場だっただけです。

でも、彼は“戦場”以外では、まったく活躍の場はなかったでしょう。

戦争のためだけに生まれてきたような人物です。

どんなへたな役者でも軍人だけは出来る、とは誰の言葉だったか。

逆に、どんな名優も軍人をやると、途端に大根役者になってしまいます。

軍人は、それだけ個性がなく、人間味がなく、役のつくり外のないキャラクターです。

三船敏郎も山村総も芦田伸介もみんな平凡な役者になってしまいました。

でも、これはきっと日本の例なのでしょう。

パットンは違います。

このやろう!と思うほど個性的、独善的、カリスマ的。

ジョージ・C・スコットがうまいからなのか、本物がそうだったのかは微妙ですが、とにかく凄い存在感で、人間性丸出しです。

地震を起こしたり、嵐を止めたりします。

もちろん偶然なのですが、そうとも思えないほどの活力を発しています。

日本人には馴染めない人間です。

後の’77年「マッカーサー」のグレゴリー・ペックも同類の性格を演じてますから、アメリカ人は好きなんですかねえ。

好き嫌いは置いといて、戦争という極限状況の中では、こういう唯我独尊的人物がいたほうが勝利につながるかもしれない。

戦争は人格者には不向きかもしれない。













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最終更新日  2007年01月24日 21時06分22秒
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