翔建築設計の所長日記

亡き父のこと

　私の祖父のことをブログに書いた。
亡き父が枕元に出てきて、「俺のことも書け」というので父のことも書いて
おこうと思う。日経の　私の履歴書　みたいになってきた。

　父は東京生まれの東京育ちの一人っ子。
かなりのわんぱくだったようだ。
祖父は事業をやっていたので留守がちだった。
父は、お坊ちゃん学校の暁星中学（今の暁星高校）に通った。

祖父に剣道をやりなさいと言われて高価な防具・道着代をもらたが、使い込
みをして残った残金で柔道着を買った。

お坊ちゃん学校だったので他校からねらわれやすいのだが、逆に他校にケン
カ遠征をしていたようだ。

７年ほど前、７０才を期に暁星の最後の同窓会があった。父のように亡くな
っている方も多く、家族の方の出席を求められたので、私が初めて参加し
た。地下鉄九段駅近く、立派なたたずまいの学校だった。
近くの都立高校に比べると格段の違いだ。
進学率もいいようだ。東大・早稲田・慶応への進学者も結構多い。

暁星高校は、キリスト教カトリックの学校で教会もある。日本のカトリック
の中枢に何人も輩出しているそうだ。
賛美歌を歌う天使の歌声の少年少女合唱団もあって、コンクールでは常連で
有名だ。

私は、今まで父からキリスト教の教えを聞いたことがない。きっと、宗教は
あまり好きではなかったんだと思う。

父の同級生からこんな話しを聞いた。
小石川の家に遊びに行ったら、おまえにやると言って日本刀をもらった。
家に帰って両親に見せたら、こんな高価なものをもらってはいけないと、夜
両親と一緒に日本刀を返しに行ったという。
家には日本刀がたくさんあったそうだ。

同級生の話では、父はナイーブで読書好きだったそうだ。
その反面で、ケンカに明け暮れていたようだ。

　祖父は、父に自分の母校である早稲田へ行くように父に命じていた。が、
父は何を考えていたのか、又は反発からか日大予科に願書を出してしまっ
た。

早稲田でよかったろうに。何で？　　　　

つづく

当社のｈｐも見てね

←ブログランキングに参加しています。ポチッと押してご協力
お願いします。現在、すまい・不動産部門で１１０位です。