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2017年03月16日
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カテゴリ:日々の仕事雑感
 以前、山岳部に所属していたころ、高校教師の方が「看護婦さんというと浣腸か注射をしているかしか思い浮かばない」とおっしゃった。其の方は、進学指導もされていた。

 こういうイメージを持つ人が、看護大学に進みたいと学生に言われたら、何を根拠に進路指導の相談を受けているのだろうか。理数系の科目をとっているとか偏差値で進路指導をしているのだろうか。


 春休みを利用して病院実習を来ている薬学生が、今日の午後訪問看護に見学に来た。

 「訪問診察と訪問看護とは何が違うんですか?」が、訪問看護の見学で一番知りたいことだという。

 この学生に、「医師と看護師では、その職務はどう違うのか。医師の一番の役割は何か」と尋ねたところ、明確な答えはなかった。

 では、「介護士と看護師とではどうですか」と尋ねたら、さらに答えに窮していた。


 看護教育では、患者さんを中心にして様々な職種がどう協力し合って、患者さんを支えていくかについては1年生から学ぶ。医療倫理や看護論など、看護ケアを実践するための概念(哲学的なこと)を嫌というほど叩き込まれる。私自身は、この一年時に教わったこの哲学的な看護の考えを理解するために30年近く時間を必要としたので、薬学生成や医学生がすぐさま答えられないのも当然とも思う。

 でも、他の職種に対して、このような浅い知識がないままに国家試験に合格して現場で働き続けたら、他職種連携なんて無理の無理だと思ってしまう。

 初期研修医が訪問看護の研修に来ても、この薬学生のようなイメージしか持っていない。


 高校教師が、看護師像を「注射と浣腸」をする人と思っていたくらいだから、看護師のケアを受けたことがない人の看護師像は推して知るべし。更に、看護師の仕事は所属する病院の考え方や、病棟ならその病棟の特質によっても左右されるので、やむを得ないかもしれない。

 今の私が看護ケアですべきことは、健康管理全般だ。多くの医師は診断と治療に専念している。胸部疾患の診断がついてしまえば、他の身体部位についてはそうそう関心を持たない。でも、看護師は血圧や脈拍を測りながら爪や皮膚の状態など頭から足の先まで観察して、破たんしそうな心身の変化があるかどうかをいつも気にかけながらケアをしている。着替えや入浴介助などをしながら、身体の動きを見て関節の動きや筋力の変化があるかも気にかけている。全身の状態を深くはないが、いつもモニターしながらケアができるのが看護師だと思う。

 体調の変化があれば、その原因は何か、服用している薬の変化か、何か心配事があるのか、十分な睡眠がとれているのか。其の方の生活の変化も考えていく。

 世間話をしながら、その方の価値観、何か困ったことはないのか、今の治療や看護に要望はないのか、そういうことも気にかけながら、もし不適切な医療を受けていると考えているとしたら、医師に報告したりチームでその方の望む暮らし方に近づけるケアはないのかなどご本人や家族を中心にして考え実践しようと努力する。

 そういうことができるのが看護師なのだと、最近の私はとみに考えている。





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最終更新日  2017年03月17日 01時09分21秒
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