「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!!」感想
スーパー戦隊ヒーロー毎年恒例の「VS」シリーズ第16弾。シンケンジャーとゴーオンジャーの強力タッグで、全パラレルワールドを汚そうと企てるガイアーク害統領バッチードに、戦いを挑む。 つい先日大団円を向かえ、歴代戦隊シリーズの中でも屈指の完成度と評されたシンケンジャーだけに、内容は文句ナシの面白さ。「VS」シリーズを全て観て来たわけではないが、おそらくトップクラスの出来だったのではないだろうか。 エンジンオーG12対バッチードの早撃ち対決に始まり、シンケンジャー対ウガッツ、ゴーオンレッド登場と、冒頭から息つく暇もないほど怒涛の展開。あとはラストまでマッハ全開!!で、まさしく全編クライマックス。 新戦隊のゴセイジャーも特別参戦し、さらにエンディングでは、シンケンメンバーによる「侍ファーストラップ銀幕BANG!!」ダンス披露と、場内のライトが消えてから付くまでの約1時間強、退屈なシーンがコンマ1秒もない仕上がり。喩えとして適切かどうかは別として、食い物で言うならば「捨てるところがない」鮟鱇か鯨のような映画だった。 タイプも世界観もまったく性質の異なる2作品ながら、出逢った時の化学反応は半端じゃない。敵味方合わせて、あくの強いメンバー一人一人の個性を生かしつつ、無理なく組まれたストーリーは見事。 シリアスはもちろん、コメディも得意とする小林靖子さんの脚本は、ゴーオンメンバーとの相性もよく、シンケンメンバーとの掛け合いもバッチリ。心配された稀代のバカレッド・走輔と、稀代のツンデレッド・殿も、想像以上の見応えで大満足だった。 特に、例によって詳しくは書けないが、「訳あって」の二人の対決シーンは、意外を通り越して大興奮を憶えてしまった。まさしくここでしか観られない、ある意味ドリームマッチ。こんな場面が観られるのも、本シリーズの醍醐味である。 バッチードとのラストマッチは、もう少し長尺で観たかったとか、炎神が両メンバーをパラレルワールドから助け出されるシーンを、もっとちゃんと撮ってほしかったとか、多少言いたい事がないわけではないが、子供向けである事を考慮すれば、このくらいでちょうど良かったのかもしれない。 とにかく、これで大人一律1200円、入場者プレゼントにレアカードまでもらえるとは、素晴らしすぎるコストパフォーマンス。少しでも興味がおありの方、ヘタなアクション映画より、こちらを観る事をオススメする。 しかし毎回、過去シリーズのオマージュ的な小道具が登場するが、まさか芋長の芋ようかんが来るとは思わんかった。あれを食ったボンパーが巨大化したらどうしようと危惧していたが、さすがにそれはなかったか(笑)。 それ以前に、チビッコ達に元ネタが分かるのだろうか…。 さておき。小生の、この映画に対する評価は…、 ☆☆☆★★++ 星3つにプラスが2つ、だぜっ!!(CV:浪川大輔)侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!! 【DVD】 DVD 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!! 特別限定版[東映]《予約商品03月発売》劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー/特撮(映像)[DVD]【返品種別A】静岡・お茶専門店の【遠州芋ようかん】5個・箱入