今朝は
８時過ぎに眼を覚まします。
新聞を取ってきて
クッキーなど摘みながら
「世の中の動き」を
久しぶりに感じます。
ベッドでウトウトしたり、
パソコンを立ち上げ遊んだり、
『怠惰』一色に塗りつぶされた休みの午前を楽しみます。
我が部屋猫〈かふん〉も「引き違い戸」の隙間から出たり入ったりを繰り返しますが、
殆どベッドの保護色毛布の上で丸まっています。
ベッドに
寝転がっている処に
弟が顔を出します。
今日は再び弟が『長期出張先』に戻る日です。
会社の待ち合わせに
間に合うか心配しているようでした。
「１２時過ぎに出かけよう」と答えると安心して自分の部屋に戻っていきました。
昨日、
弟は
「猫神」と
『ボーナスからのお小遣い』の折衝をしたようです。
「猫神」が
１万円と言う処を、
弟は
「如何しても２万円欲しい」と
頑張ったそうです。
「猫神」が
「杉の花粉」の部屋に相談にきて、
３万円を弟に渡します。
弟は、
大いに怯みながら
「『今週の生活費』と『今週のお小遣い』も含まれているのか」と
イブカシンダようです。
「別に２万円を降ろしても良い」と「猫神」が答えると
信じられないという顔をしたそうです。
１０万円以上のお金は気になりませんが、
万単位のお金には非常に敏感な弟です。
弟には、
『何処か哀れさが漂っているような気がする』のは「杉の花粉」だけでしょうか？
３万円の臨時収入を得た弟は元気一杯です。
「〈さしみ〉も見送ってくれた」と喜んで車に乗り込みます。
彼は何を楽しみに生きているのでしょう。
少し気になります。
如何でも良いことですが。
弟を送った帰りに
昼食と
夕食を
一緒に購入します。
出発するとき「猫神」は、
夢の中を散歩しながら
『お寿司が食べたい』と唸っていましたから、
スーパーマーケットで
『季節のお寿司（６７０円）』、『助六寿司（２８０円）』などを購入し、
ホカ弁で
『カルビ丼大盛』と『から・めんたい弁当』を買って家路を急ぎます。
玄関を開けると
〈さしみ〉が
寂しそうな顔をしています。
弟を待っていたようです。
「寂しいだろうけど、○○（弟の名前）は、また、出張に出かけたよ」と
頭を撫でます。
その時、もう一方の手に
ブラ下げていたお弁当が入ったビニール袋が
〈さしみ〉の顔面を直撃します。
〈さしみ〉は慌てて逃げ出しました。
帰宅すると
「猫神」は未だ布団に『４の字固め』を掛け、
数匹の猫に囲まれ
スヤスヤ眠っています。
「お弁当食べようか」と声をかけると、
バネ仕掛けのように起き上がり食卓まで付いてきます。
「猫神」用に
『季節のお寿司（６７０円）』と『から・めんたい弁当』を食卓に並べます。
「○○チャン（「猫神」の名前：自分でもチャン付け）、こんなに食べられない」と
未だ寝ぼけています。
いや本当に食べるツモリだったのでしょうか？
「杉の花粉」は、
『カルビ丼大盛』を食べ始めます。
少し悩みながら
「猫神」は、
何故か『から・めんたい弁当』を食べ始めます。
『寿司が喰いたいと言うてたんとちゃうんか！』と思わず関西弁が出そうになりますが、如何にか
喉元で収まりました。
弟がいない食卓ですので
〈さしみ〉が、
「杉の花粉」の膝の上に前足を揃えて乗り出してきます。
食卓で「猫神」系一族の「猫」に
「人の食べるもの」を与えることを
「猫神」は禁じています。
顔面を直撃してしまった『後ろめたさ』を
少し感じますが、
「猫神」の方が怖いので〈さしみ〉には
我慢してもらいます。
〈さしみ〉は、
ソファーの上に置かれたダンボールの上で眠り始めたようです。
少し「猫神」と
お話をして部屋に戻ります。
放って置かれた〈かふん〉が
イキナリ「フニャフニャ」鳴きながら、
マトワリ付いてきます。
お腹の上に〈かふん〉を載せて頭を撫で回します。
眼を細めて嬉しそうな顔をしていますが、
少しすると「猫餌」に向かいます。
少しだけ『甘えたかった』ようです。
午後も『怠惰』に彩られた生活を楽しみます。
何時しか眠ってしまったようです。
午後８時過ぎに
「猫神」が「季節のお寿司」を持って部屋に顔を出します。
「杉の花粉」はカップラーメンにお湯を入れ、
「助六寿司」を取り出し夕食が始まります。
丁度〈かふん〉は外に遊びに出ていました。
色々と「猫神」とお話をします。
戻ってきた〈かふん〉を捕まえて「猫神」が遊び始めます。
『迷惑この上ない』という表情をしながらも
〈かふん〉は「猫神」に付き合っています。
我慢強くなりました。
でも、
泥だらけの足で
「猫神」の顔を蹴ってしまったらしく、
「猫神」は怒り出しますが、
〈かふん〉は平然と部屋の隅に逃げ込みます。
頭も良くなったようです。
そんな
何気ない１日を送って
何をする訳でもありませんが、
何故か仕合せな気分になる「杉の花粉」です。
今朝は８時過ぎに眼を覚まします。
