稽古日誌~Oさんにビックリ!~
朝からすごい雨でした。せっかくの山々の紅葉も、どしゃぶりで楽しむことができませんでしたが、西忍寺の境内はイチョウの葉できれいな黄色の絨毯ができあがっていました。今日はお御堂での稽古です。 メンバーはいつもの4人。 いつもの基本から套路に入り、対錬を行いました。 最初は混合対錬。Oさんの踏みこみが深くなっていて、技量が安定して身についてきた感じがしました。 次は琵琶勢。S君の関節技が極まりにくいようなので、最後まで相手の突いてきた腕の形を崩さないようにして、最後の最後でひねるよう指導しました。「相手の突いてきた腕、態勢を壊さないように柔らかく触るだけにして・・・・」とか、「相手の腕がガラスでできていて、それを壊さないように・・・・」などとアドバイスしましたが、S君にはなかなか伝わらないようでした。そのかわり、それを聞いていたOさんにはよく理解できたようで、技の切れが増してきました。 なかなか、技を教えるって難しいですね。 次は左右搬欄。この技はいつのまにかOさんの得意技になっていました。攻撃する手を等速に動かすことができるようになり、それが技の核となって、すざまじいばかりの威力を発揮します。あともう少し欲を言えば、その等速の手に上半身の動きが連れられて浮き上がるときがあるので、それがなおれば、いろいろな体格の人に通用する技になるでしょう。 次は3対1の散打。ここでもOさんの技は冴えをみせました。そこで、さらに技が切れるように、正中線をたえずまっすぐにして、膠着したら垂直に重心を落とし足で捌くことを指導しました。これがうまくいくと、カンタンに相手をつぶすことができます。しかし、腕の動きに重心が着いていってしまうと、膠着状態となって技にならなくなってしまいます。 Oさんは、まだできたりできなかったりですが、できたときは、あざやかな技が極まりました。 以上で今日の稽古は終わり。 今日は、Oさんの上達ぶりに驚かされました。技の細かいところはまだまだですが、基本の原理原則がしっかりと身についてきました。 技の上達ぶりを、何をもって評価するか? それはどんなときでも基本から離れずに動けるかどうか。 その一点のみだと思います。 そういった意味ではOさんは確実に上達してきていると思います。 Oさん、これからもがんばってください。確実に強くなってきていますよ。