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テーマ:俳人(3)
カテゴリ:この本がお勧め!
こちらは楽天ブログで自作の詩を発表されているLAME39さんが昨年12月にアップされた画面の一部です。 実はこれ、自分が随分前にLAME39さん宛てに書き込んだコメントの一部なんです(*^^*) 今回、LAME39さんからご連絡があり、何と当方の名前も含めWeb上でご紹介して下さいました。 何だか恥ずかしいやら申し訳ないやら(^^ゞ でもでも、有り難うございます。このお正月に尾崎放哉の作品に再び向き合うきっかけとなりましたよ。 尾崎放哉、ご存知でしょうか⇒Wiki情報 遥か昔の大正15年に亡くなった自由律俳句の俳人です。 本人の意思もあって生前には一冊の句集も発刊されませんでしたが今では国語の教科書にも載っています。 (自分が最初に放哉の句を知ったのも教科書です) 一番有名な句は 咳をしても一人 でしょうか。 あと有名なのもそうでないのも含め自分はこんな↓句が好き。 大晦日暮れた掛け取りも来てくれぬ ねそべって書いて居る手紙を鶏に覗かれる 大空のました帽子かぶらず なんにもない机の引き出しをあけてみる こんなよい月を一人で見て寝る 仏にひまをもらって洗濯している 片目の人に見つめられて居た しかし自分が一番好きなのはこの二つです。一番が二つあるのは変ですけどね(笑) いれものがない両手でうける 墓のうらに廻る どの句も声に出して読むのがお勧めです。 なんてことはない(筈の)日常の風景や動作を描いた、極めて短いセンテンス。 それを声に出して読んでみるとドキドキしたり、ときには斬りつけられたような気持ちにすらなったりする。 一切の修飾を削ぎ落としてしまう放哉の世界に入っていって、言葉自体が持つパワー、まさに「言霊」の存在を感じるような、そんなお正月を過ごすことができました。 LAME39さん、有り難うございました。 こちらもご紹介しておきますね。
(つまり同じ句と思われるものの改変や異同について最新の研究が反映されているのではないかと) あと、句集以上にお勧めなのがこの2冊。
実は放哉その人は極めて酒癖が悪く(現在ならアルコール依存症と診断されるレベル)、他人との関係を「どれだけ甘えられるか」で維持していたようです。 たま~にいますでしょ。他人をわざと困らせる人、迷惑な人。 描写されている「周りへの迷惑かけまくり」に読んでいると気が滅入ってくるほどです。 でもね、それぞれの本の要所要所で関係する放哉の句が引用されているんですが、、、 それがまた良いんです。しみるんです。 放哉の句には本人の駄目っぷりを遥かに超える魅力がある。これぞ「言葉の力」なんでしょうね。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年01月06日 07時43分17秒
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