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2005.11.17
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カテゴリ:中国添乗レポート
それにしても、きのうのドライバーさんは私達添乗員、ガイドの急なコース変更のリクエストにもいやな顔一つせず、性格温和でサービス精神旺盛な大変よい方だった。
PAX(お客様)からのチップも出たようだ。良かった。

さて、一日目のSさんのちょっとしたわがままは、私も全線随行員のKさんも、まだ、さほど重大には受け取らず、揚州料理に舌鼓を打ち、まあまあの初日を終えたのでした。

が、しかしツアー2日目。
この日の予定は、きのう見るはずだった観光ポイントを少し繰り入れ、能率よく回らないと、夕方にはCA5203便で西安へ飛ばねばならないのです。
バスだけで、観光する一日とは違い、少しばかりの緊張感があります。

きのうチェックインした宿、上海賓館で朝食を済ませ、ロビーで今日のローカルガイドの王さんと落ち合います。
後になって思えばこの日のガイドさんも、とんだ貧乏くじを引いた運命共同隊となる人だったのです。

全線随行員のKさんもロビーに現れ、3人でミーティングに入ります。
観光ポイントの確認や、昼食の手配確認、フライトの確認、今晩のホテルの確認...
そうこうしているうちに、PAXもぞくぞくと集まり、皆口々に朝ごはんは良かったとか、結構やっぱり良いホテルだねとか楽しそうな様子です。
Sさんも登場です。

8:30にホテルを出発。
20分で、龍華寺というお寺に着き、王さんの丁寧なガイドを聞きます。
うーん、語学力優秀。知識も豊富で、これはレポート評価「優」でいいでしょう。
9:30から上海動物園を見学。小1時間見たところで、30分バスに揺られ、シルク工場です。

しかし、中国ってやはり我々のバスの周りをバッタのように自転車がゆくゆく...中には、轢かれやしないかというほどまで近くに寄ってくる自転車もいて、でも、不思議に轢かれなく、そしてバスのドライバーさんもさほど気にしているようにも見えない。
何か全体的に騒がしいのに、イライラした香港的騒がしさではなく、トゥルリラー♪トゥルリラ~♪と、歌っているような華やかな忙しさとでもいいましょうか...そんな感じがあります。
色でいうと、かすれた山吹色...

シルク工場ではそれはきれいな精巧な刺繍の織物などを見学させてもらいました。

ランチのあとに行った友諠商店および、周辺のお店がいけませんでした。
私達スタッフが外で何気なく休憩していると遠くのほうからSさんがこちらへ向かって歩いてくるではありませんか。
しかも、行商でも始めたのでしょうか?肩に何か担いでいます。金魚か、またはお豆腐でも売っているのかと思いましたが、近くまで来ると、それが絨毯であることは、誰の目にもわかりました。

Sさん「絨毯をかついでくれ」
Kさん(全線氏)「絨毯?」
Sさん「絨毯のいいのを買ったから持って欲しいんだ」
ペンギン「Sさん、これから飛行機に乗るのですが、絨毯をお買いになったのですか?」
S「もっと見たいから早く!!」
我々「...?」

S「ちょっと、買い物に付き合って」
        .........

通訳が必要でしょうから、ガイドさん2名と私で絨毯を担いで恐る恐る付き従います。
そしてこともあろうに、Sさんは、その後小さな店で大きな大きな「すいか」に目をつけ、これを食べたいので3個買いなさいと言い出したのでした。

私とKさんは驚いて、Kさんなどはなんだか、焦りのあまりむせてしまい、なんとか思いとどめようと、早口で「飛行機飛行機に乗る、すいかは重い、すいかは割れる!割れるし重い!」とかなんとか大分平静さを欠いてしまい、私やSさんの顔を交互に見たりするのですが、私はもうボーゼンとしてしまい、傍にいる奥様がどう思っていらっしゃるのか、救いを求めるのですが、まったく無言で何の役にもたちそうにありません。

ツアー中、今晩あたり自己紹介かな?というムードになってきた時、添乗員がファンド(会社からもってきたお金)からワインや、その他のものを用意することがありますが、それはあくまでもこちら側の決めること。
しかも、Sさんは中国人のスタッフにも私にもとても支配的に事を進めるのであまり気はすすみません。
一応これから飛行機に乗るので西安に着いてから考えましょうと、やんわりと諭しましたが、これが、まったく聞き入れないのです。こんな所でひと悶着していて、飛行機を逃したら大変なので、すいか3個38元なりで購入。

すみませんが、その日の上海は気温32度です。
絨毯とすいか3個を王さん、Kさん、ペンギンの3人で手分けして担いで、遥か遠くのバス駐車場まで歩く間にも汗はダラダラ...目の前には何故だか白い唐草模様みたいなものまで見えてきて、あとあと思い出しても8年間の添乗生活の中で辛い経験ベスト5には入りました。

そして、CAにチェックイン。
大きなすいか3個と絨毯、そしてSさん、そして32度の上海でむせかえったKさん、ペンギン、訪中団を乗せた変な飛行機5203便は西安へ向かって飛び立ちました。
空港で別れる時、なぜか、手分けしてすいかを持ってくれたきょうのガイドさんは無言でした。
これからの行程にただならぬものを感じたのに違いありません。
そして、密かに自分はここでお別れで救われたと思った筈です。

Sのわがままは、ますますエスカレートしていきます。
ある理由から私とkさんは食事もとれなくなるところまでいってしまうのでした。
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Last updated  2005.11.18 01:02:30



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