テーマ:京都。(6070)
カテゴリ:おたべやす 京都 和菓子編
小豆色にうすけぶる北山の風情。 ひゅっと斜めに入っている櫛目は山の稜線、凍り餅粉が時雨をあらわしている。 いつまで見ていても見飽きない上生。 北山の鬱蒼(ではないが)と茂った、うすけぶる杉林の風情がおもい浮かび、なんとはなく、凛涼とした大気までが漂ってくる気配。 種は黒粒餡。 こなしの小豆色は、着色料によるものではなく、白小豆、てぼ豆、小豆、小麦粉などの素材の色そのまま。 風味は、なんとも澄んだこなし。 また、種の黒粒餡も、むっくりした小豆の風味はなく、コクはあるが澄んだ味。 このふたつの風味が照りあって思い起こさせるのは、やっぱり、亀屋良長のあの澄んだ水の味、とでもいうか。 澄んでいるがシャープではなく、ふくよかな味わい。 寒天(江風 水牡丹)だけではなく、こなしや粒餡まで、こんな澄んだ味わいがするなんて(ある意味まるでフェヴレみたい。どのアペラシオン飲んでも、フェヴレでござい~って)。 *** 原材料 白小豆 手芒豆 小豆 砂糖 小麦粉 水飴 トレハロース 米粉 餅粉 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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