前回までのタイトルが「送電鉄塔をゆく(6)」になってましたが、シリーズ「6」は南川越変電所から新坂戸変電所までだったので、今回は「7」が正解でした。
というわけで、今回のシリーズはタイトルを「送電鉄塔をゆく(7)」に訂正しました。
さて一昨日載せた記事の続きです。
しばらく只見幹線沿いにあった遊歩道はとうとう途切れてしまいました。
まっすぐ走ると正面には雑木林のようなものが見えます。
行ってみると小さな川が流れていました。
いやいや、これは野火止用水でした。
1655年に玉川上水から新座まで水を引くために作られた用水路です。
当時、全長25kmで工期40日だったそうですから大したもんです。
用水沿いの緑地も遅い紅葉(黄葉?)を迎えました。
落ち葉の香りもいいものですね。
で、肝心の只見幹線512-2号鉄塔は用水路の反対側でした。
ここで送電線は90度向きを変えています。
まっすぐ行けばすぐに多摩変電所なんですが。
余談ながら上の写真の野火止緑地は東大和市、野火止用水を越えた512-2号鉄塔は小平市になります。
次の只見幹線512-3号鉄塔も90度向きを変えていていました。
どうやら、この一角の土地を迂回するように送電線が走っています。
電圧の高い只見幹線の下には住宅が建てられないからでしょうかね。
今は畑ですが、いつ宅地になっても不思議はないくらいきれいに区画整理してあります。
おそらく迂回のために512号と513号の間に新たな鉄塔を追加したので番号の採りようがなくて「-1」「-2」という枝番がついたんでしょう。
じゃあ次は513号かな!?
と思ったら只見幹線512-4号鉄塔(512のよん)でした。
真ん中が512-4号鉄塔で右奥が512-3号鉄塔です。
この右手に512-2号鉄塔があります。
最後にもう一度送電線が90度向きを変えて多摩変電所に引き込まれています。
変電所手前で送電線がW字を描くようになっていました。
「-4」まで枝番があるのも珍しいし、同じ場所から只見幹線の鉄塔3基が間近に見えるというのも珍しい場所だと思います。
さて只見幹線513号鉄塔はどこにあるのか?
長くなりましたのでこの辺で・・(まだ続く)
2011年21月10日
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過去に載せた送電鉄塔シリーズは以下のとおりです。
1・・岡部境線(前久保境線)、これはJR東日本の送電線
2・・安曇幹線(消えゆく大猫鉄塔)
3・・南狭山線(完結)
4・・的場線(完結)
5・・只見幹線その1(南狭山変電所~南川越変電所)
6・・只見幹線その2(南川越変電所~新坂戸変電所)
只見幹線は福島県の田子倉発電所に端を発し、570余基の鉄塔を介して東京都町田市にある西東京変電所に至ります。