tankuro　つれづれに気ままなブログ

　　　　　

本当にありがたい方々だ。

２階から狭い階段をエレクトーンは通せない。

もうだいぶ使っていないから、処分したい。

ある日彼らはボロい４トン車で現れた。

リーダーはカタコトの日本語が話せる。

あとの二人は日本語が全く話せない。

ジェスチャーがだけが頼りだ。

エレクトンは階段からそのままではおろせない。

窓から吊るしておろせるかもしれない？

彼らはその周りで話し込む。

あらまっ、何語かさえもわからない。

若者がジェスチャーで求めてくる。

手をくるくる回している。

なんだドライバーがいるのか？

そんな物も持ってこなかったの？

はい、どうぞ。

笑顔がかわいい。

彼らの手が動いた。

分解してる、大丈夫？

解らない言葉が飛びかう。

手が止まっている。

話し合いが止まらない。

時間だけが経っていく。

ついにエレクトーンが二分割できた。

彼らが動いた。

早い、手際良く階段からおろしてゆく。

やるもんだ！

今度は大型テレビキャビネットもお願いします。

ベランダから吊るしておろしてね。

彼らはそれを囲んでリビングでまた話し込む。

長い長い丈夫そうなロープが登場している。

リーダーがそれにロープを回しながらレクチャーしてる。

今ここで？教えてるの？

私は率先してサッシを外した、重い！

キャビネットがベランダに動いた。

ベランダのフェンス側でまた話し合いが始まった。

120cmのフェンスを160cmのキャビネットが超える？

若者が二人で持ち上げるのを試してみた。

無理、、、？また話し合っている。

無駄に時間だけが経ってゆく。

あれれ。私は別案を用意した。

隣室の窓からサイズに余裕はないが、下ろせる。

その下には近くにトラックもある。

きっとできる？

リーダーと一緒に窓を外した。

外に浮かせて内側に引き入れなければ、、。

落とすかもしれないと、ビクビク、、。

90cmの高さからの搬出の準備は整った。

リーダーが階下に降りた。

若者2名がキャビネットの端を持って窓からそれを
ゆっくりと出す。

1本だけ通した頑丈なロープが命綱だ。

なぜか命綱をコントロールしているのは私だ。

なんで？そ～と、そ～と、頼みますよ！

キャビネットが壁と並行に宙に浮いた。

重い！若者一人が階下に走り出した。

もう一人の若者が私をフォローしてくれた、

重い！そ～と、そ～と。

ふっと軽くなった。

成功だ！搬出がうまく行った！

「アフリカの勇士たち、ありがとう！」

今頃はそれらは船の上だろう。

アフリカの新天地でまた活躍してくれるだろうかな？

本当にありがとう、助かった。タダで、、、。