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テーマ:カメラの話・写真の話 (28)
カテゴリ:味のある カメラたち
手作り露出計:ASA100 カメラの道具として、露出計はいらないと 思う方がほとんどですね。 今のカメラは、「自動」のオンパレードでの撮影ですから。 本当に楽になりましたね。 もちろんプロも、『めんどくさい』カメラなどで シャッタースピードや露出を いちいち合わせている方はいないですから。 これ一枚で 撮影時、露出の8割は確認できる。 と以前ご紹介した、。手作り露出計 たいした物ではないけれど、大写しでご紹介。 気休めに使っています。 何せ、感度の違うフィルムを使うと「頭がこんがらがる」 ので必需品です。(笑) ASA400 クラカメ考: 露出計の付いていないカメラは、いつまでも陳腐化しない。 壊れても直しが利くから。 また『カメラの中で何をしているか』分かる。(笑) 現代のカメラの場合、カメラの中はそれこそブラックボックス。 カメラへの愛着がなかなか湧かない。 ちょっと壊れようものなら、次のカメラを物色してしまう。 大好きな点は、カメラ機材への愛着以外にもある。 クラシックカメラを使う時、時間の流れが緩やかになる。 これがいいんですね。 現代のカメラでは、流れは止まらない。 場合によっては、カメラを持っているから景色が頭に残らない。 強迫観念で、カメラにどんどん写せと命令されている時もある。(笑) 現地に着いてパチリ。家が見えてパチリ。食事が出てパチリ。 家族でパチリ。 ウームこれはこれでよいけれど。 クラシックカメラは、いい景色だなーと思った時に ここを写すか?とゆっくり考える。 何せ時間がかかるので 気分の良い「決意」が必要となる。 まず被写体を見て、 どの部分を撮ろうか、切り取ろうか、、、 ふっと空を見て、また被写体を見ながら、、 露出はどうするかな等と悠長に考える。 普通の晴れなら1/125のスピードで絞りはF11 これで一日設定を動かさない時もある。 では、と、、、 フィルムを巻き、シャッタースピード・絞りの設定をした後 被写体にカメラを向け、ピントを合わす。 後は、タイミングを見てシャッターブレを起こさないように そっとシャッターを押す。 押した後、少しそのままカメラを覗く。 この作法が好きです。 なぜクラカメが現代でも際立つのか。 それは、カメラたちの生産された時代の「フィルム」に問題があると思う。 感度が低いだけでなく、適切に光を受ける事のできる幅が狭かった。 今のフィルムは、1段や2段の絞りを間違えても「写っている」のだ。 2段と言えば、曇りと晴れの違いに相当する。 高感度フィルムになればなるほどこの性質は現れる。 こう考えれば、露出に対しての気持ちが楽になる。 また昔のフィルムは、粒子がとても粗かった。 このため当時の高感度フィルムなどは 「わざと画面を荒くする」以外には使えなかった。 今のフィルムはとても粒子が細かく綺麗で、完成の域にあります。 クラカメは、当時の質の悪いフィルムをカバーするために とても高度なレンズの作りを要求されたのです。 だから、モノクロの時代のレンズは、現代のカラーフィルムで 写すと、とても迫力の出るものが多いと思います。 フォクトレンダー VCメーターII(BK/CH)も 変り種の露出計と思う。 アクセサリーシューにはめて、 露出計の後ろのボタンをファインダーを覗きながら押す。 すると被写体の露出を覚える。 露出計の上のダイヤルで (露出計の向きはその時はもう関係ない。) 好き絞り(シャッタースピード)に合わせると シャッタースピード(絞り)の大小をLEDが矢印で教える。 これは古式クラカメの雰囲気を壊さない、とてもよい露出計。 真剣に一枚ずつ撮る時には、頼りになる代物。 クラカメ用の薄型露出計 ファインダーを見ながらボタンを押すデザイン 今のカメラは、明るいところはそれなりに。 暗いところも明るく、昼のように写る。 現像をすると、フィルムの濃淡が全部同じ。 これではちょっと味気ない。 クラカメ作法を省略する時は、 シャッタースピードや絞りなどの設定を動かさない場合などがあります。 これもなかなか、面白い写真が取れる場合があります。 朝、その日の天候に合わせて露出を決め、一日そのままにする。 暗いところは暗く写るので、その時の雰囲気が出る。 眼に焼きついたイメージ以上の迫力が出る時もある。 現像したフィルムは、濃淡が違いちょっと面白い。 行きつけのフィルム現像のお店では、 手動のカメラで写したとすぐ分かると言う。 『これはいいカメラですね』『どのカメラで写したんですか』 等とよく聞かれた。 ピントの方も、 置きピン(ピントを固定して被写体が変わっても動かさない)にしておく。 ピントは3mぐらいに合わせると、 被写界深度:F11で無限から約1.5mまでピントが合う。 下の数字が絞り、真ん中がm(上はフィート) この「一日絞り・置きピン」の両方で撮影すると、気軽さが出る。 何せピントや絞り、シャッタースピード を気にしないで撮りまくる。(使い捨てカメラはこの原理です) ある意味現代のオートカメラより早い。 あたりまえだ、ピント合わせの時間も0秒なのだから。(笑) まあ失敗しても、たいしたこと無いし。 大傑作が生まれたかどうかはご想像に任せて ひたすらクラカメに走る私です。(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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