4401611 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

いいもん見つけた&手作り・アウトドアー

いいもん見つけた&手作り・アウトドアー

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2006年09月02日
XML

手作り露出計:ASA100

カメラの道具として、露出計はいらないと
思う方がほとんどですね。
今のカメラは、「自動」のオンパレードでの撮影ですから。
本当に楽になりましたね。
もちろんプロも、『めんどくさい』カメラなどで
シャッタースピードや露出を
いちいち合わせている方はいないですから。

これ一枚で 撮影時、露出の8割は確認できる。
と以前ご紹介した、。手作り露出計
たいした物ではないけれど、大写しでご紹介。
気休めに使っています。
何せ、感度の違うフィルムを使うと「頭がこんがらがる」
ので必需品です。(笑)


ASA400


クラカメ考:
露出計の付いていないカメラは、いつまでも陳腐化しない。
壊れても直しが利くから。
また『カメラの中で何をしているか』分かる。(笑)
現代のカメラの場合、カメラの中はそれこそブラックボックス。
カメラへの愛着がなかなか湧かない。
ちょっと壊れようものなら、次のカメラを物色してしまう。

大好きな点は、カメラ機材への愛着以外にもある。
クラシックカメラを使う時、時間の流れが緩やかになる。
これがいいんですね。
現代のカメラでは、流れは止まらない。
場合によっては、カメラを持っているから景色が頭に残らない。
強迫観念で、カメラにどんどん写せと命令されている時もある。(笑)
現地に着いてパチリ。家が見えてパチリ。食事が出てパチリ。
家族でパチリ。 ウームこれはこれでよいけれど。

クラシックカメラは、いい景色だなーと思った時に
ここを写すか?とゆっくり考える。
何せ時間がかかるので
気分の良い「決意」が必要となる。

まず被写体を見て、
どの部分を撮ろうか、切り取ろうか、、、
ふっと空を見て、また被写体を見ながら、、
露出はどうするかな等と悠長に考える。
普通の晴れなら1/125のスピードで絞りはF11
これで一日設定を動かさない時もある。

では、と、、、
フィルムを巻き、シャッタースピード・絞りの設定をした後
被写体にカメラを向け、ピントを合わす。
後は、タイミングを見てシャッターブレを起こさないように
そっとシャッターを押す。
押した後、少しそのままカメラを覗く。
この作法が好きです。

なぜクラカメが現代でも際立つのか。
それは、カメラたちの生産された時代の「フィルム」に問題があると思う。
感度が低いだけでなく、適切に光を受ける事のできる幅が狭かった。
今のフィルムは、1段や2段の絞りを間違えても「写っている」のだ。
2段と言えば、曇りと晴れの違いに相当する。
高感度フィルムになればなるほどこの性質は現れる。

こう考えれば、露出に対しての気持ちが楽になる。
また昔のフィルムは、粒子がとても粗かった。
このため当時の高感度フィルムなどは
「わざと画面を荒くする」以外には使えなかった。
今のフィルムはとても粒子が細かく綺麗で、完成の域にあります。

クラカメは、当時の質の悪いフィルムをカバーするために
とても高度なレンズの作りを要求されたのです。
だから、モノクロの時代のレンズは、現代のカラーフィルムで
写すと、とても迫力の出るものが多いと思います。


フォクトレンダー VCメーターII(BK/CH)
フォクトレンダー VCメーターII(BK/CH)
変り種の露出計と思う。
アクセサリーシューにはめて、
露出計の後ろのボタンをファインダーを覗きながら押す。
すると被写体の露出を覚える。
露出計の上のダイヤルで
(露出計の向きはその時はもう関係ない。)
好き絞り(シャッタースピード)に合わせると
シャッタースピード(絞り)の大小をLEDが矢印で教える。

これは古式クラカメの雰囲気を壊さない、とてもよい露出計。
真剣に一枚ずつ撮る時には、頼りになる代物。


クラカメ用の薄型露出計



ファインダーを見ながらボタンを押すデザイン

今のカメラは、明るいところはそれなりに。
暗いところも明るく、昼のように写る。
現像をすると、フィルムの濃淡が全部同じ。
これではちょっと味気ない。

クラカメ作法を省略する時は、
シャッタースピードや絞りなどの設定を動かさない場合などがあります。
これもなかなか、面白い写真が取れる場合があります。
朝、その日の天候に合わせて露出を決め、一日そのままにする。
暗いところは暗く写るので、その時の雰囲気が出る。
眼に焼きついたイメージ以上の迫力が出る時もある。
現像したフィルムは、濃淡が違いちょっと面白い。

行きつけのフィルム現像のお店では、
手動のカメラで写したとすぐ分かると言う。
『これはいいカメラですね』『どのカメラで写したんですか』
等とよく聞かれた。

ピントの方も、
置きピン(ピントを固定して被写体が変わっても動かさない)にしておく。
ピントは3mぐらいに合わせると、
被写界深度:F11で無限から約1.5mまでピントが合う。


下の数字が絞り、真ん中がm(上はフィート


この「一日絞り・置きピン」の両方で撮影すると、気軽さが出る。
何せピントや絞り、シャッタースピード
を気にしないで撮りまくる。(使い捨てカメラはこの原理です)
ある意味現代のオートカメラより早い。
あたりまえだ、ピント合わせの時間も0秒なのだから。(笑)


まあ失敗しても、たいしたこと無いし。
大傑作が生まれたかどうかはご想像に任せて
ひたすらクラカメに走る私です。(^^)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006年09月03日 01時41分15秒
コメント(18) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X