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いいもん見つけた&手作り・アウトドアー

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2006年10月07日
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テーマ:■道具拝見(460)
カテゴリ:味のある ナイフ


最近は、心無い若者などがナイフを使った死傷事件などがあり
ちょっと心が痛む日があります。
ナイフがいけないのではなく、持つ人の問題があるにせよ
いやなニュースです。

それでも刃物関連の紹介をする当方は、「持つ人」の問題は解決している?(笑)

この山刀は、形に憧れて購入したもの。
実際山で使う場面もないけれど嬉しくて、『料理用の包丁』化けながら
台所で使っているもの。

この名前は叉鬼山刀(フクロナガサ) 4.5寸。マタギが携行した山刀です。
故西根稔氏の製作したもの。秋田県阿仁はマタギのふるさとです。
マタギ発祥の地で故西根稔氏もマタギであり、鍛冶師としても知られ、
従来のマタギが使うナガサを改良して造り上げた逸品。


裏すきと和式木のシース

(マタギとは秋田県やその近隣する、
東北地方中心に狩猟生活を営む人たちのことです。)

赤く熱した、鉄と鋼を叩いてはのばし・叩いてはのばしと、
繰り返し鍛錬していく鍛造刃物。日本人ならではの製法です。
古来よりの伝統を今に伝え、魂を込めて鍛え上げた
和式ナイフの世界が広がっていく。

刃物のもつ素晴らしさと奥深さを伝えてくれるこの技を
味わいたいと思い購入しました。

現在も「ナガサ」は、弟弟子の「西根登」氏が引き継いで鍛造されています。
ナガサの独特の形は、鉈代わりにもなり、
山へ入って藪を払う、切る、裂く、突き刺す等
あらゆる働きが出来る万能刀です。

飾りではなく、あくまでマタギの道具として
使い続けてきた万能刀、それがナガサです。


いくら研いでも波紋が残りました.(嬉!)

この「ナガサ」の中で、『フクロナガサ』は、
ハンドル(柄)の部分をブレードと一体型にし、緊急事態時(銃などが壊れるなど)
ハンドルの後方から木の枝などを差込み 槍にするものです。 
この設計は、強度的にも優れた設計となっています.。

全長 : 260mm 
刃長 : 148mm 
ブレード鋼材:炭素鋼(安来鋼 青紙と中軟鉄の鍛造 波紋あり)
重量 :167g
刃 :片刃フラットグラインド(裏すきあり)
この形ではこれでも一番小さいものです。

大きい物はまた凄い迫力です。
西根正剛作(西根登) フクロナガサ 9寸5分
西根正剛作(西根登) フクロナガサ 9寸5分

使い続けて、何度も自分で研いでいます。
研ぐほどに波紋が出るのも好ましいものです。
柄にも「籐」を巻き人工漆で固めたものです。
木の柄を差し込んで止める穴は、使わずとも残してあります。
(ロマンが捨て切れません(笑))

強度があるのに、刺身などを切ると抜群の「切れ味」と
「旨い味」の刺身が出来ます。
こんな物を使っての晩酌は、、、
とても優雅なものとなり自己満足の瞬間です。嬉しい!(^^)






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Last updated  2006年10月07日 23時36分46秒
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