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医療報道を斬る

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2008.08.20
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カテゴリ:医療
 気になっていた判決が下りた。無罪だった。詳しい内容は分からないが、割り箸事件であったようなおかしなコメントもないようだ。当然のことが当然でないことも予想されていたので、素直に嬉しい。ほっとした。

医師、遺族 重苦しく 「無罪」に思いめぐる

 「被告人は無罪」。20日午前10時すぎ、福島県立大野病院事件の判決公判が開かれた福島地裁1号法廷に鈴木信行裁判長の声が響いた瞬間も、業務上過失致死罪などに問われた加藤克彦医師(40)は直立のまま、前を見据え続けた。手術中の措置をめぐり産科医の刑事責任が問われた医療界注視の事件。地裁の外で判決を待った医師の支援者らには喜びが広がったが、死亡した女性患者=当時(29)=の遺族は傍聴席でハンカチを手に目をぬぐった。明暗が分かれた法廷を重苦しい空気が包んだ。

 濃いグレーのスーツに赤系のネクタイ姿で法廷に現れた加藤医師。冒頭の主文言い渡しを聞き、被告席に戻った後も表情をほとんど変えず、背筋を伸ばしたまま判決理由の朗読に聞き入った。午後零時20分に言い渡しが終わり閉廷すると、遺族に一礼して法廷を後にした。

 事件をめぐっては、医療界から「医師の産科離れなど、医療崩壊を加速させた」と厳しい批判の声が上がった。関心の高さを反映し、この日は25の一般傍聴席を求め、788人が抽選の列に並んだ。

 地裁の外に無罪の知らせが伝わると、加藤医師の元患者らの中には「ほんとに良かった」と泣き出す人も。千葉県から訪れた男性医師(45)は「安心した。逮捕が行き過ぎだったと思う。医師側も異変があれば事実と向き合い、患者側に理解してもらう努力が必要だろう」と話した。

 真相究明を待ち望んだ遺族には厳しい判決となった。血圧低下や出血量の増大など、つらい手術経過の事実認定が読み上げられていくと、女性患者の父親はうつむきながら耳を傾けていた。
2008年08月20日水曜日  河北新報社


 この件では、遺族も被害者なのだと思う。普通なら、当初は医師を恨んだとしても、時が経つにつれて死を受け入れていくものだ。それなのに逮捕・起訴となれば、やはり悪いのは医師だと言うことになり、何時までも恨みは消えないだろう。挙げ句の果てに無罪で、実は医師は悪くありませんでしたと言われても、素直に納得できないのはよく分かる。警察・検察は罪なことをしたものだと思う。これ以上罪を重ねることなく、控訴しないことを望む





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Last updated  2008.08.20 15:55:02
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司法の判断も捨てたもんじゃないですね   wadja さん
証人として出廷した専門家の意見が、ちゃんと判断されてようござんした。

色んなメディアの報じ方を見比べていたのですが、現在議論が行われている「事故調査委員会」制度にまで言及しているものもあり、全体的に記者の連中もよく勉強しているなというのが感想でした。

bambooさんをはじめ多くの方が、ネット上で議論したことも貢献していると思います。検察の控訴は、本当にやめて貰いたいですね。 (2008.08.21 00:14:29)

遺族も被害者   お前に云えない さん
「真相究明を待ち望んだ遺族には厳しい判決となった。」こんな書き方は自体がそもそもおかしいですね。判決文を読めば正に真相がはっきりと究明されているではないですか。
「医師が有罪になることが遺族の願い」と書いているのと同義ですね。ますます遺族の気持ちを締め付けるだけでしょう。 (2008.08.21 00:46:16)

論調は確かに変わりました   Drbamboo さん
wadjaさん、コメントありがとうございます。

何も知らずに医療を叩いていたけれど、取材してみたら本当に崩壊しそうだと分かったのでしょうね。 (2008.08.21 04:22:53)

癒しを阻害するもの   Drbamboo さん
お前に云えないさん、コメントありがとうございます。

肉親の死は、誰だって受け入れがたいものです。
でも、時が経つにつれて受け入れられるようになります。

誰かのせいにしていたら、いつまで経っても受け入れることは出来ません。誰かのせいにするという意味で、司法やメディアの責任は大きかったと思います。 (2008.08.21 04:27:04)

Re:無罪、おめでとう(08/20)   熟子 さん
はじめまして。
事後ですが、TBさせていただきました。

色々考えさせられることの多い事件でした。
マスメディアの報道の仕方には、疑問を感じずにいられませんでした。 (2008.08.21 19:34:05)

トラックバックありがとうございます   Drbamboo さん
熟子さん 、コメントありがとうございます。

判決要旨を読むと納得できない部分もあるのですが、判決結果だけでも良しとすべしなんでしょうね。 (2008.08.22 13:17:25)

Re:無罪、おめでとう   GreenーNote さん
「遺族も被害者」、私も心底そう思います。
手術経過のここまで詳細な開示と検討がなされていても、ご遺族は真相がわからないと感じてしまわれている。重苦しい気持ちになりました。
教訓めいたものが得られたのかどうかもまだよくわからないのですが、医療側と患者側の双方にポジティブな漸進があればいいと思います。
マスコミの姿勢が少し変わりつつあると言われていますが、それまでに払った代償があまりに大きすぎると感じています。
(2008.08.22 13:39:32)

今さら   Drbamboo さん
GreenーNoteさん 、コメントありがとうございます。

遺族としても、今さらミスがなかったことを認めるわけにも行かないでしょう。
判決文自体も、ミスはあったけど、標準的医療だったから無罪というものですし。
でも、一生恨みを抱えて生きるのは、つまらない人生でしょうね。 (2008.08.22 14:19:40)

遺族にも対策を   チアキ さん
私は素人で出産経験があるので、患者の立場でしかものを見られないのですが、テレビで亡くなった女性患者の父親のコメントを聞いて、このお父さんは、自分の娘は医療ミスで亡くなったと思っているということだけはよくわかりました。
そして、まだ真相が明らかになっていないと思っていることもわかりました。
Drbambooさんは真相は明らかだとおっしゃいますが、判決要旨を読んでも素人にはかなりちんぷんかんぷんです。
正直読むのも困難です。
遺族が「あぁ本当に仕方のない不運が重なったんだ、お医者さんはよくやってくれたんだ」と納得するまで言葉は尽くされたのでしょうか。

Drbambooさんの言い方だと、人の死はしょうがないのだ、恨んだり悲しみを引きずったりするのは心がけと物分りが悪いのだと言わんばかりであまりにも冷たいと感じます。

私はこの問題はお医者さんを無罪にするだけでは終わらないと思います。
お医者さんには支援者がたくさんいるでしょうが、遺族には?
この問題に取り組まれている方、遺族も不幸、患者も被害者だと言うなら遺族側へのアプローチもしてほしい。
そうでなければこのような裁判が後を絶たないと思います。 (2008.08.26 01:22:04)


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