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カテゴリ:音
「追悼する気にはなれないなぁ」と先日の日記に書きつつも、結局聞いているのはJames Brown絡みのものが多い。あらためて、自分がJBから直接・間接的に受けた影響の大きさを痛感しています。
僕が13か14歳のときにsaxを始めたのは、FMで渡辺貞夫のライブ(1880年、L.A.のライブハウス"ROXY"でのもの)を聴いたのがきっかけ。それ以来しばらくはFusion~Cross Over系を中心に聴きつつ、普通ならJazzに徐々にのめり込んでいきそうなんだけど、いかなかった。高校の頃ジャズ好きな友達もいたけど、みんな幅広い聴き方をしていて、それぞれ影響を受けあってた。SlyやTower of Power、Graham Central StationなどのベイエリアファンクやZappなプリンスなどに衝撃を受けたりしつつ、当然彼らの源流、JBへと。水面に広がる波紋のように。というか、にじみ広がる油膜のように。 大学1年の時、先輩に誘われて東京芸大の学祭での野外ステージでFunk~Blues Bandのライブに参加した。音楽系でない、美術系のキャンパスでのステージ。大勢の学生たちが"Sex Machine"などに踊りまくり、叫びまくった。演奏は荒かったけど、あんなに観客が熱狂していたライブはその後あんまり記憶がない(観客の酔いのせいも多分にあるけど)。最後の曲が終ると、感極まったギタリストのナカジは、自分のギターを空に向かって投げた。。。落ちた。アンプから爆音。ペグが飛んでった。熱い余韻。彼はギターを投げる直前、隣の先輩ギタリストに「俺、ギター投げてもいいですか?」とことわりを入れていたらしい。盛り上がりつつも実直なナカジの性格をあらわす後日談。 んなこと?もありつつ、その後もSoul~Funk系のバンドにばかり出入りしていた。いつもレパートリーにはJBの曲があった。20代は"BRONX"というバンドで六本木バレンタイン、横浜FRIDAYなどなど、そういえば本牧アポロにも出たなぁ。串田アキラ氏がメインボーカルをとるバンドだった。串田さんはアニメや"戦隊・レンジャーもの"のテーマ曲や「富士サファリパーク」などのCMソングで知られる人なんだけど、実は日本が誇るソウルシンガーなのだ。あんなにダイナミックな歌声の人、いません。何回ステージでのシャウトの音圧で立ちくらみしたことか。誇張でなく。ステージも数多くこなしたし、言葉からではなく、いろんなことを教わった。 JB門下生のMaceoやBootsyは何度もみたけど、実際にJBのライブを観たのは1度だけ。10数年前の代々木体育館かな? 会場は広く、ステージは遠く、あまり強い印象は受けなかった。目の前でJBが動いてる!というだけで満足だった。 亡くなってしまったのはやはり悲しいけれど、まさに"The Hardest Working Man in Showbiz" 生涯現役だった。JBに「余生」はいらない。。。と思わせておいてほしい。 自分の音楽のバックボーンについていえば、Jazzからの影響は後付けの知識のようなもの(しかも身についてない)。血となり肉となっているのは、やはりSoul~Funkなんだなと思い、そのことにあらためて感謝したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 30, 2006 09:18:01 AM
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