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『和ジャズ』などといって、日本人ジャズミュージシャンの古いレコードが再評価される動きが少し前からあるようです。モダンジャズだったり、レアグルーヴだったり、民謡+ジャズだったり。僕はあまり食指を伸ばしてはいないのですが。和でも洋でも、良いものはヨイので・・・。ただ、日本の、特にボーカルアルバムは何となく仰々しいというか、『ワタシ、ガンバッテマス!』という感じがして、あまりお気に入りになりにくいような。発音とかビブラートのかけ方がやっぱり本場と違うのかなあ・・・。なんか演歌っぽいというか大御所と弟子たちといった構図をイメージしてしまうのは古い考えかな?
そんななか、70年代後半に発表されたこの2枚のアルバムは、小粋でヒップで良い塩梅。『Solitude/古谷充』(1975年、Three Blind Mice。 白っぽいジャケの方)と『Yasushi Sawada in scotch house 25 / 沢田靖司』(1979年、victor。青っぽいジャケの方)。 古谷氏は関西を中心に活躍するsax Player。でもこのアルバムではsaxは1曲のみで、ボーカルに専念。ミディアム~バラード中心に、渋い歌声を聞かせてくれます。"on the sunny side of the street"や"a cottage for sale"など、ブルージーにスイング。一方の沢田氏もvocalの他、pianoやsax、fluteもこなす才人。小さなクラブでのライブです。"route66"や"you are the sunshine of my life"などで、歌とスキャット(これがかっこいい!)で盛り上げています。う~ん、かなりhip。こんなイカしたレコードがあったとは。そしてまだまだどこかに眠っている音源もあるのだろうな。お二方とも70歳位になった今も現役バリバリで活動しておられます。お洒落でオトナな先達に敬意を。