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カテゴリ:音
今月17日から21日まで丸の内のcotton clubで行われたライヴ、Ben Sidran & Georgie Fame "Together Again"。当ブログでも関連するようなしないような事柄をグダグダと書き散らかしてきましたが、座長?のシドラン博士については、ついつい後回しになってしまいました。というか、書くことがありそうで、ないような、あるけどまとまりつかない、みたいな・・・。
Dr.Sidranのアルバムデビューは1971年。それ以来結構な多作で、現在まで精力的な活動を続けています。レコード会社もかなり移籍を重ね、90年代からは自分のレーベル、"Go Jazz"や"Nardis"で制作活動。 僕が最初に彼の音楽を聞いたのはいつごろだったか・・・。確かな記憶がないのだけど、80年代の終わりごろに"Live at Montreux"(1978 arista)か"The Cat and The Hat"(1979 Horison/A&M)を中古レコードで買ったか、"Too Hot To Touch"(1988 windham hill)を輸入レコード屋で手に入れたか、という感じだと思う。どちらにしても衝撃的な出会いというのではなくて、なんだか名前は聞いたことあって、目の前にレコードがあって、値段も手ごろだから・・・という状況で買ったんだろうなあ。 そのあとも気づいたらアルバムも結構揃ってきて、でも探してたわけでもなく何となく集まっちゃった、みたいな感じで・・・と、なんにつけてもハッキリしないのだけど、このあたりがBen Sidranの持つ魅力でもあるのかな・・・などと分けのわからぬコトを。 どのアルバムにも似たような空気が漂っているのだけど、実際の音を聴くとその時代、そのアルバムによってかなり作りが違ってる。一聴するとナヨっとした感じの優しげな歌声にリラックスした気分になるんだけど、その裏ではかなりスリリングな演奏がされてたり。どれも密度の高い内容で「この人なら大丈夫」という安心感があるアーティストなのです。だからなんとなく中味は想像できても、つい手にしてしまうのです。僕にとってはマイケル・フランクスとかもそんな人です。 僕が気に入ってるものを何枚か。レコード係?の時によくかけるのは↓のあたり。70年代半ば、Blue Thumb~Arista在籍の頃の作品は、funkyでgroovy。Benのエレピもリズムセクションもかなりリズミック。 ![]() その一方、↓の頃の仕事も好きで良く聴いてました。2枚とも1988年のもの。左は盟友Steve Millerの"born 2 B blue"(Benのプロデュース)、右はBenの"Too Hot To Touch"。 この2枚は参加ミュージシャンもほぼ同じで、ちょっとキレイでお上品なサウンドやアレンジが80年代後期って感じなのだけれど、Steve Millerのは古いジャズやR&Bの楽曲をコンテンポラリーな解釈で。Benのアルバムは同じアプローチで、さらにオリジナル曲のアレンジも大胆にfunkifize。Ricky&BillyのPeterson兄弟(ミネアポリス!)やCAMEOのPepper Adamsの参加も大きい。 ![]() そして今聴いてるのは、これ↓。 今回のGeorgie Fameとのライブの雰囲気を色濃く伝える一枚。"Bop City"(1983 antilles)。冒頭の"Solar"(Milesの曲)もやってたしね。こないだの日曜に一緒に演奏して、今回のBen&Georgieのライヴも同じステージを見ていた、Hipなミュージシャン、矢舟テツロー氏がおこなっているイベントのタイトルにもなっているアルバム。シリアスだけどお高くとまっていない、柔軟だけどヤワじゃない(なんかのコピーにあるようなフレーズだなぁ)、HIPな音がつまった素敵なアルバム。こんなのをサラリとつくって届けてくれるのだから、やっぱりDr.Sidran、只者じゃぁない。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 23, 2008 09:44:55 AM
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