テーマ:最近読んだライトノベル(58)
カテゴリ:ライトな本
奥様はネコミミ。 世界の危機を乗越るため、国家プロジェクト「なごやか家族大作戦」を実行することとなった、主人公、乱崎凰火の波瀾万丈の家族日記。 「世界の命運は、貴君がいかに『お父さん』となれるかにかかっている」 何ですか、このバカ設定は、著者の人格を疑ってしまう程の素敵っぷりには参りました。 世界の危機を救うための国家プロジェクトというおバカさも素敵だが、にせものの家族を演じるという、よくありそうな設定を、自らを神と称する謎のネコミミ、母親役の凶華様を筆頭に、性同一性障害の銀夏、大型肉食動物の帝架、生物兵器の雹霞、謎のくらげ月香と、あと優歌という5人?の息子たちが、エキセントリックかつ大胆で、容赦なく圧倒的に突き抜けまくってるところが実にナイスです。 ほら、もう性同一性障害がまともに聞こえるでしょ? 家族構成で人間なのが3人で、奇跡的に凰火と優歌だけは、まともだったことが驚いた。 むしろ、イラスト見た時は、全員まともじゃ無いと思ってたから・・・。 確かにこんな家族は嫌でかもしんないが、バリエーション豊かで実に楽しい家族かもしんない。 基本ベースは、家族のピンチをみんなが力を合わせて乗越るという、「神様家族」タイプで、やっぱり読んでいてそれを思い起こさせてしまう部分はみられるが、電波的母親、凶華様が最後にキメルところがイイ!? 今回は、その比較的まともな、優歌をメインにしたお話であるが、その他の、特に、謎のクラゲ、大型肉食獣、生物兵器がどんな葛藤を持ってるのか非常に気になるので、ものすごく続編が楽しみな1作です。 家庭の崩壊が、世界の危機なは、あながち正しいかもしれないなぁ・・・。 バカバカしくおもしろく痛快で、それでいてホロリと泣かせる様な作品が好きな人にはお奨めです。 さてと、同著者の「ちーちゃんは悠久の向こう」が西尾維新を初めとするファウスト系の雰囲気を持っているのに対し、この「狂乱家族日記」は、桑島由一さんの「神様家族」の雰囲気を持っており、日日日さんも、ファンだとあとがきに書かれているので、おそらく「狂乱家族日記」は、日日日版「神様家族」何だろうなぁ。
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最終更新日
2005/07/18 05:37:41 PM
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