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トシナルドの社会派コラム

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2006年01月19日
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カテゴリ:シリーズもの
ライブドア騒動で連日ニュースを賑やかしているのは、
ライブドアの錬金術の手法「株式交換」「株式分割」だが、
前回のよくわかるライブドア騒動。その1。「株式交換」とは?
の続きで、今回は「株式分割」について

株式分割とは、
1株を複数に分割し、発行済みの株式を増やす事を言う。
例えば1株を2株に分割すると、
企業の発行済み株式数は2倍になり、
株を保有していた投資家の株数も2倍になる。
理論上は株価は半分になり、
全体の資産価値(株式時価総額=株価×株式数)は変わらない。

数字を使って説明すると、全部で1000株発行してたが、
株価が上昇していって1株1万円になったとする。
すると、投資家は「1株1万円もすると、よう買えんな~。」
となる。
そこで株式分割の登場だ。10分割するとしたら
発行済み総数は、1株あたり1000円×1万株となる。
1000円単位になれば投資家は買いやすいな。となる。

今の株主は(1株持ってるとする)、
「おい、1万円の価値が千円になったら困るがな!」
となるが、
「あとで君のとこに9株タダで送るから、
価値は同じやからご安心を!」となる。

問題は、従来は分割で新しい株券が発行されるまで
約50日間かかったこと。

それまでの間、市場で流通する株が不足して
値上がりすることがあった。

特にライブドアなど一部の新興企業は、
1株を100株など、けた違いに細かく分割し、
極端な株券不足状態を作り出し、
株価急騰を図ったと指摘される。

ただ、これ自体は違法ではない。

ちなみに今年から分割後、直ちに分割で増えた株も売買
できるように制度が変わり、この手は使いにくくなった。

そこで今回の捜査での疑惑はというと、
株価つり上げ・売り抜け疑惑だ。
ライブドアマーケティングは、マネーライフ社の買収発表後
04年11月8日に自社株1株を100株にする株式分割を発表
その後、分割実施日を05年1月20日に延期した。

投資家は、マネーライフ社買収するという事で
これから事業拡大しそうやな。株買おうか。となり、
また株式分割で1株あたりの単価が下がり、
買いやすくなった事で買おうと思う人が増える。

しかし、株式分割で新しい株券が発行されるまで
約50日間かかったことを利用し
極端な株券不足状態を作り出す。

つまり1株持ってた人が株式分割100分割で
持ち株が100株になっても残り99株到着するのに
50日かかると、その間その99株は売れない。

→市場に出回る株数が不足→株価上昇
となる。

この間、株価は現在価格に換算して、
買収発表前の1780円から12月16日に8万500円まで急騰、
株式分割時点でも3万円近かった。


ものすごい上昇だ。

ライブドアはこのライブドアマーケティングの株式分割で
同株約340万株を無償で得た。
そして分割後、2月16日までに33万6000株を売却、
47億円の利益を得た。

株式交換も株式分割も違法ではないが、
株価が上がる材料になりそうなマネーライフ社買収
の虚偽情報発表や儲かってるように見せかける粉飾決算

が問題である。

今後も注目したい。
次回よくわかるライブドア騒動3粉飾決算と上場廃止に続く





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最終更新日  2006年02月14日 16時42分02秒
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