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トシナルドの社会派コラム

2006年10月19日
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テーマ:詩(584)
カテゴリ:身体と生命
この物語は、少年がある日突然右耳の聴力を失い、
誰にも言えない苦悩を背負いながら、数々の試練を乗り越えて
夢を実現していき、右耳の聴力を取り返す日が訪れるというストーリーである。
(今のところ途中までノンフィクション)

何かの小説コンテストにでも応募しようと思って
構想を練っていたものであるが、このブログで数回に分けて、
不定期に、どさくさにまぎれて、載せてみようと思う。

健康優良児で、よくケンカもし、イタズラも中心になってやっていた
少年トシユキが10歳の頃、おたふく風邪にかかった。
(おたふく風邪にかかるのは10歳では遅いほうらしい)
おたふく風邪で数日寝込み、それが治るとなぜか
右耳の耳鳴りが止まなかった。
キーンという耳鳴りがものすごく耳障りだ。

その耳鳴りがやむと同時に右耳の聴力を失った・・・。

耳鼻科で聴力検査をしても、右耳はまったく音が聞こえない。
左耳だけで聞くと、やかましいくらいの検査のプー。という音が
右耳ではまったく聞こえない。
おたふく風邪にかかる時期が遅かったら、
2万人に一人とか、10万人に一人とかともいわれるが、
そんな確率で後遺症で難聴になるらしい。

その後、しばらく学校を休み、入院をした。
手術で扁桃腺とアデノイドという部分を除去した。
その手術で右耳は治るものだと信じていたが、結果は同じだった。

後で聞くと耳とは何の関係もない手術だったようだ。
扁桃腺を除去することで風邪にかかりにくくなり、
結果的には残された左耳を守ることになる。
という理由もあると思うが。
耳は一生治らないと聞いてショックだった。

学校に復帰しても外見上はまったく変化が無いため、
周りは気付かない。また特に言わなかった。
風邪でしばらく休んでいた。ということしか皆は知らない。
が、自分の中では、
右側にぽっかりブラックホールがあいてるようなもんだ。

右側から急に話しかけられても、聞こえない。
体勢を入れ替えて、左耳に全神経を集中させて、
「えっ何?」と聞き返す。
それか、聞こえてるフリをして、てきとーに流す。
もしくは、笑ってごまかす・・・。

人に、笑い顔だとか、いつもニコニコしてる。
などと言われたりもするが、この頃からの影響だろう。

小学校の頃、大河ドラマの“独眼流正宗”が流行ったので、
眼帯を耳に当て、“独耳流トシユキ”としてブレイクも考えたが、
どうも眼帯を耳にやると、線が顔にかかってジャマになって、
イマイチかっこよくなかったのでこのキャラ設定は諦めた。

片耳が聞こえなくなっても、普段どおりに振舞い、
ケンカもよくしたし、悪いこともよくしていたので、
“耳が聞こえないことが原因でイジメられた。”
などといった悲しいエピソードはない。

ただ、仲が良かった女の子から、
突然右耳に、ごにょごにょと内緒話をされて、
「そっちの耳聞こえへんねん・・・。」と思いながらも、
その場の雰囲気を壊したくないのと、
「もっぺん左から言うて。」とは言えなかったので、
何を言っているのかわからなかったが、その場は笑ってごまかした。

しかし、なぜかその次の日から、その女の子に無視された。

その後トシユキは転校し、二度と会うことも話すこともなかった。
後でわかったことだが、その日、どこかで僕の事を待っていたらしい。
聞こえなかったとはいえ(相手も耳元で言っているのだから、
まさか聞こえてないなんて思ってもいないはず)、
ひどいことをしてしまった。ハートブレイクである。

人間は人生において、3回は“モテ期”が訪れるといわれているが、
トシユキの第一次“モテ期”は、はかなく終了した・・・。

第2章に続く






最終更新日  2006年10月20日 09時06分05秒
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