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三人寄れば文殊の知恵

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2008年12月05日
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カテゴリ:旅行記
高岡神社を出る頃には、お昼を過ぎて
一時近くなっていました。

中村まではまだ一時間弱の道のりです。
急がねば(汗)

ルート56をさらに西へ向かいます。

2時前にKさんのお寺に到着。

しかし、不在です(汗)

連絡していなかったのが祟り目(汗)
これも縁がなかったと諦めます。

気を取り直して、本堂前で読経。
徳島から持参した、鳴門金時をお供えして
手紙をしたためます。

終わってから、しばし境内を散策します。

5年前、本堂だけがポツンと建っていて、
私たちは彼が暮らしているという、プレハブで
着替えて法要に出仕しました。

境内にはその当時にはなかった立派な庫裏も
建てられていました。

思い起こせば、私が高野山にいたころ、Kさんは、
叔父さんに連れられて金剛三昧院にやってきました。

住職であった父親が倒れたために、
県外に就職していた彼は仕事を辞め
そのあとを継ぎたいとのことでした。

その前後だったでしょうか?
本堂が全焼したそうです。

Kさんは後日、私と共に高野山の専修学院で
得度を受け、翌年、専修学院の門をくぐりました。

印象的だったのは、全寮制の専修学院に入学した
ばかりのころ、すでに、

「あと何日で出られるか(卒業)?」

を数えていたことです。

30過ぎの彼には、専修学院はかなり
苦痛だったのでしょうか?

ある時、

「もし、実家が八百屋だったら継がないけどね」

という発言をした彼を私は失礼な言い方だと
怒ったことがあります。

今から考えると、お寺というものに対して過剰な責任を
感じていたのかもしれません。

失礼ながら、彼は成績が良いようには思えなかったし、
努力しているようにも思えなかったし、ただ、とりあえず
卒業すればというような意思だけを感じましたので、
行を終えたときに、はしゃぐように喜んでいる姿を見て、
私は冷やかな眼で見ていました。

実際、高野山の専修学院の門をお寺を継ぐために
とりあえずくぐる人は少なくありません。
自信のなさそうな、目立たない、やる気のなさそうな
彼の姿は

「これから住職としてお寺を守っていけるか?」

と周囲から不安がられるようでした。

ともかく、彼は、高野山を下り郷里のお寺に帰り、
数カ月のちに再び高野山にやってきました。

住職の任命を受けるためでしたが、数人の総代と共に
やってきた彼は重役を先導する秘書のようで、
すごく窮屈そうに思えました。

お父さんは彼が住職になるのを見届けるように
そのころ亡くなったそうです。

それから2年、不意にわたしのところに
Kさんから手紙がきました。

「本堂落慶法要のご案内」

小さな山の頂上に建てられたお寺は、まず建てるために
その頂上まで車道をつけることから始まったそうで、
火災保険に入っていた資金はその道路整備費用に
ほとんど取られたと言いますから、住職になったばかりの
お寺で一から資金集めをしてわずか2年半で本堂を
立て直したのは世話人の力を得られたとしても驚異的です。

2年半ぶりに出会った彼は、私の知っている
自信のなさそうな、不安のありそうな、
彼ではありませんでした。

落慶法要に来ているまだ住職ではない同級生と
くらべて、数十人はいると思われる世話人を
仕切って、盛大に餅まきを行う彼の姿は

「さすがに住職になると違うな」

と感じさせる堂々たるものでした。

今にして思えば、そこに無理があったのかもしれません。

高野山で行をしていると、精神的にも、肉体的にも
せっぱつまってきます。
それゆえ、その人の持つ本性が現れてきます。

しかし、高野山で見た彼の姿と、住職をしていた彼の姿は
あまりにもギャップがありました。

いきなり住職になり、本堂、庫裏を建てるという
重圧は彼の体を蝕んだように思えてなりません。

祀られている彼の位牌と写真を見ると
なんとなく、命を本堂と庫裏と引き換えに
したような気がして何とも言えない
気持ちになりました。

私よりは僅かに若い彼にしては早過ぎた急逝。
本堂前には、五年前の落慶法要に立てられた
大きな塔婆が、あるじがいなくなった後を
守るように静かに立っているのが印象的でした。

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最終更新日  2008年12月07日 17時43分10秒
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