太龍寺から13時40分のロープウェイで下ります。
ところで、歩いて四国遍路をしていると
よく聞かれる質問があります。
「歩くと何日ぐらいで廻れるか?」
少なくとも私に取っては意味のない質問です。
四国遍路は一周約1200キロ、1日30キロぐらい歩けば
40日ぐらいで廻れるというのが前提にあるようですが・・・
その前提はおかしいのでは?
私はかつて、一周平均60日~65日かけていました。
「ずいぶん遅いですね!」
と言われたこともあります(*^_^*)
ちなみに、私の平均歩行距離は
一日40キロ~45キロぐらいでした(*^_^*)
決して遅くはないはずです。
平均速度は遅くないのに、一周廻る日数が長い。
何故でしょう?
まず、お参りの時間が考慮されていません。
私は以前にも申し上げましたが、一か所あたり
30分以上かけてお参りしています。
一方、歩きのお遍路さんの中には、お参りよりも
歩くことに重点を置いている人が少なくありません。
88か所も廻ったら、50時間は違いが出るでしょう。
すなわち、同じ速度でも5日ぐらいは
余計にかかるということです。
もう一つは、番外霊場をたくさんお参りしていることです。
片道50キロある、太龍寺の奥の院の黒滝寺や、
海上の大三島、石鎚山上、などは代表ですが、
それ以外にも一周あたり100か所以上の
番外霊場をお参りしています。
時間がかかって当然です。
「歩くと何日ぐらいで廻れるか?」
という質問があまり意味のない理由が
お分かりいただけたと思います。
今回は流石にたくさんの番外霊場はお参りしませんが、
重点的にいくつかはお参りしています。
ところが、気に入らないのは
「全部歩いているんですか?」
と人から聞かれて
「いえ、公共交通機関を併用しています」
と答えると、
「そらそうでしょうね、歩いたら大変ですからね」
となんとなく低く見られること。
公共交通機関を使っただけで評価が下がるんかい???
さて、ロープウェイは弘法大師が修行した場所といわれる
南の舎心を通過していきます。
ここには弘法大師像があります。
舎心はもともと捨身だったとも言われています。
北にも舎心がありますが、どちらも大きな岩の上で
断崖ですから「捨身」という字が本当でしょう。
かつて南の舎心から鷲敷の中山薬師に下る道があったと
言いますが、私は下ったことはありません。
現在、遍路道と言われているのは、太龍寺への車道の
だらだら坂を阿瀬比まで下り、そこから山越えをして
22番札所の平等寺に向います。
私はロープウェイで下り、バスで阿瀬比に移動して
山越えを目指します。
ロープウェイ乗り場から、最寄りのバス停までは
800メートルです。
雨が降ってきましたので、合羽を着て、ポリ袋で
雨用の覆いを掛けます。
準備をしているうちに14時近くなりました。
バス停のある195号線へ向かう途中に、
蛭子神社があります。
見事な鳥居杉のある神社ですが、時間を見ると14時15分
バスは14時20分なので、参拝は諦めます。
和食東のバス停からバスに乗り、歩道もバス停の表示もない
阿瀬比のバス停で降ります。
乗客は例によって私一人でした。
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