「城崎温泉の由来と入湯の心得」
往昔城崎温泉に入湯の諸人は先ず温泉寺道智上人の霊前に
参拝して湯杓を授かりこの湯杓は道智上人のお手であり、
また本尊十一面観音、薬師如来の尊きお手にて湯浴みすると
心得、南無道智上人、南無観世音菩薩、南無薬師如来と
いく返となく唱えて頭より全身に湯を浴びるようにと
住職がさとして授与したという。
~~~~温泉寺ホームページより~~~~
往古は温泉が娯楽施設ではなく湯治場であったことを考えれば、
まず、病気平癒のために霊気の高い温泉寺本堂に
お参りするのは当然です。
以前も書きましたが、「気」の集積地へお参りすれば
それだけでエネルギーを受け病気が治る可能性があります。
さらに城崎温泉を開いたの高僧の手をお借りするという
プラシーボ効果(暗示の効果)により、病気の平癒は
促進されます。
温泉自体の薬効もあり、三重の効果により難病患者も
たちまち治癒した奇跡が頻繁にあったに違いありません。
ちなみに、お風呂に毎日入るのが普通になり
衛生状態が良くなったのは最近のこと。
昔は重い皮膚病が多く、お風呂に入り清潔にするだけで
結構治ったようです。
ここまで書いて来て重要なことに気づきました。
実は私は事情により、山門から本堂までロープウエイで
往復してしまいました。
これが、大失敗(;一_一)
>まず、霊気の高い温泉寺本堂にお参りするのは当然です。
>以前も書きましたが、「気」の集積地へお参りすれば
>それだけでエネルギーを受けます。
山門から本堂、さらに奥の院への参道こそが霊気の高い
温泉寺の本質部分。
しかし、私はスルーしてます(;一_一)
実はこの温泉寺は人が常駐する山岳寺院には珍しく、
未だに車の進入を拒んでいます。
ロープウエイがあるとはいえ、やはり現代では車が入らないことは
かなり不便。
訪問した際も、本堂の周りには20センチ程度の
積雪がありました。O師の子供のころは、
積雪のため山を降りられ無いこともあったようです。
私が訪問した時、O師は応接室が暑いくらいまで暖房を
していただきましたが、隣で執務されていたご住職の部屋には
火の気はありませんでした。
山の中腹まで、灯油を運ぶのはかなり大変。
遠来の客に対するO師の心遣いでありましたが、
その時全く気付かなかったのは不覚でした。(;一_一)
普通なら、下にある薬師堂の付近に住まいを設けることを考える
のではないかと思われますが、それでも、ご住職があえて不便な
状態でこの寺院を守られているのには、訳があるに違いありません。
城崎温泉に行かれる際は、まず、この温泉寺本堂にお参りし、
湯杓をお授けしていただきます。
そのうえで、入湯作法に従い、入湯しましょう。
「城崎温泉 古式入湯作法」
道智上人の霊前に参拝し、懇ろに祈祷をしたお手代わりの湯杓と
入湯作法を授かった後に外湯に向かう事。
先ず、湯壺に至って偈を唱う
沐浴身體(もくよくしんたい) 當願衆生(とうがんしゅじょう)
内外清浄(ないげしょうじょう) 身心無垢(しんじんむく)
次、 温泉開祖道智上人・本尊十一面観世音菩薩・温泉守
護薬師如来に感謝をして真言を唱う
南無道智上人。 南無観世音菩薩。 南無薬師如来。
各三遍
次、 先ず湯杓を漱ぎ、次に湯杓の湯を頂く、口を漱ぎ、
頭より全身に湯を浴びる
次、 心静かに入湯し心身の安祥を祈るべし。
尚、入湯中に湯杓を湯壺に浸けたりせず丁重に扱う事
入湯を了って後、道智上人の霊前に湯杓を再び奉納し、
感謝の誠を申し上げる事
~~~~温泉寺ホームページより~~~~
お湯につかった後は、再び温泉寺に参拝して、
湯杓を奉納しましょう。
温泉寺に滞在したのは1時間余りでしたが、O師とご住職には
いろいろとお気遣いいただきました。
帰りに、ご住職がわざわざ見送ってくださったのには
恐縮いたしました。
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