今年はずいぶんと知り合いの方が亡くなりました。
5月には近隣寺院の奥さんの親を見送り、6月には私の兄弟子が
亡くなりました。
まだ、60代前半なのですが、ずいぶん前から植物人間のような状態
だったそうで、年賀状の返信が来なかったのも当然かもしれない。
数年前に、住職を辞められ、かなりの難手術を受けられたので、
会いに行こうとしたところ
「まだ、元気だから会う機会もあるだろう」
と言われましたが、それが最後になってしまいました。
7月末には叔父が亡くなりました。
私が東京へ出た時に色々とお世話いただきました。
まだ、国鉄がストを打っていた時代。
千葉県から私鉄と地下鉄を乗り継いで、東京を横断して
私の受験会場の多摩動物公園駅まで送っていただきました。
一度はお元気なうちにお姿を拝見したいと思っておりましたが
その願いもかなわず亡くなられてしまいました。
8月には私がこちらへ来る前からの知り合いのT君が亡くなりました。
某仏具店に努めていたのですが、その店が倒産して自分で店を
開いていました。
あまり仕事を出すこともなかったのですが、時折遊びに来て
しばらく長居しておりました。
野球の話が好きで、ほとんどそればかり。
彼は独り身ということもあって、体を壊し、仕事を止めて
最近は近くの病院に来るついでに私のところへ寄るのが
楽しみだったようです。
ちょうど月曜日、彼が境内に車を止めて、電話を掛け
「病院に行ってくる。今日は忙しいかな」
「申し訳ないけど、今日は出かけるので付き合えない」
翌日、県外から帰る途中の私の携帯に電話が掛かってきました
「もしもし、Y警察署 刑事課の○○ですが・・・」
「はい?何でしょう?」
「Tさんが自宅で亡くなられ、最後の発信履歴が
こちらだったので、電話させていただきました」
「え?」
容疑者になってしまった(ーー;)
最後だとわかっていたら、少し付き合って
あげていればよかった。
それが心残りです。
そして、今回、生涯三度目の喪主を務めることに
なりました。
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