お釈迦様の成道については、以前にも書いておりますが
仏教では12月8日は、お釈迦様が悟りを開いた日と
言われています。
お釈迦様は29歳で
王子の身を捨て出家し、6年間に渡って
修行を続けたといわれています。その間に並外れた苦行を
行いましたが、その結果として悟りには至りませんでした。
そこで、過度な苦行をやめます。
※以前は王子だったといわれていますが、最近では部族のリーダー
ではないかといわれています。
>お釈迦さんは王子では無い
>当時は古代奴隷制国家と部族共同体社会の並立期であり、
>奴隷制によって富を蓄えた国家が部族社会を圧迫していた。
>「釈迦族」は部族共同体であり、
>「王子として何不自由なく生活した」ような状態では無い。
宮坂宥勝「仏教の起源」を読む
そこで、まず、川で沐浴して、埃まみれの体を洗い清めました。
川辺で休んでいるとスジャータ(フレッシュの名前になっています)
と言う娘がやってきて乳粥(サルピスーカルピスの語源です)を
お釈迦さんに差し出しました。
それを食べて体力を回復したお釈迦さんは菩提樹の木の下で
禅定に入り、12月8日の明け方ブッダ(目覚めた人)となりました。
禅宗ではお釈迦さんの成道にあやかって十二月一日から七日まで
不眠不休で座禅をするそうです。(臘八大摂心)
さて、どんなことをするのでしょう。
曹洞宗「臘八摂心と成道会」にはこう書いてあります。
~~~~~以下引用~~~~~
12月1日から8日まで、曹洞宗の多くの寺院では、
「臘八摂心(ろうはつせっしん)」が行われます。
~~~~~中略~~~~~
臘八摂心は特に、12月8日に仏道を成就されたお釈迦さまの
坐禅を追慕する期間として行われます。普段、忙しくて、
なかなか坐禅修行ができないという人であっても、
この時期には諸々の仕事を止めて静かに坐るのです。
~~~~~中略~~~~~
瑩山禅師さまは、仏道修行への志を抱いて以来、
40年以上にもわたって毎年、必ず7日夜と9日夜には
「長坐」といって、一晩中坐禅をされた様子を伝えています。
なお、9日夜というのは、中国に禅宗をお伝えになった
達磨尊者の弟子である慧可さまが、雪中にて立ち尽くして、
達磨尊者の坐禅が終わるのを待ち、その後達磨尊者に
弟子入りする際に自らのヒジを断った故事(慧可断臂)を
追慕して行われる坐禅修行です。
~~~~~中略~~~~~
戦国時代には、現在のように12月1日から行われる修行となり、
更に昼間も続けて坐禅を行うようになりました。
1日7~14炷(
1炷は約40分)程度坐る場合があります。
朝起きて夜寝るまで坐禅です。臘八摂心はこれを一週間続けるのです。
~~~~~中略~~~~~
かつてお釈迦さまは、
明星を見て仏道を悟られた際、
「
明星が出現した時、我と大地に生きる生きとし生けるものが、
同時に仏道を成就した」(訳)と仰いました。
~~~~~以上引用~~~~~
この一年のうちに一週間だけでも一日中座禅するという行事は
良いですね。
うらやましい限りです。
お釈迦様が成道された時に、明星が現れたというのは
初めて知りました。
弘法大師が虚空蔵菩薩求聞持法を成就された時も、明星が
現れています。
ところで、1炷というのは多分線香のことですね。
線香の種類にもよりますが、大体30分~40分ぐらいです。
一人でやるときは、線香ばかり見ていることになるので
線香で時間を図るのはお勧めできません。
座るだけが目的ではないですからね(*^_^*)
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