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カテゴリ:街の風景写真館
秋田県と山形県にまたがる山岳観光道路「鳥海ブルーライン」。
秋田県側は県道131号線、山形県側は県道210号線となっており、開通期間(おおむね4月下旬~11月上旬)は無料で通行できます。 象潟の市街地から鳥海山方面に入り、坂をグングン登ると一旦田園地帯が広がり、民家も点在していますが、それらのエリアを抜けていよいよ本格的な登坂にかかるという地点に、こんな小屋があります。 結構目立つので、鳥海ブルーラインを走行されたことがある方は、見覚えがあると思います。 そして、この小屋の前は、道幅が妙に広くなっています。 道幅の広がり方を見れば、だいたい想像がつくかと思いますが… ここは、料金所の跡です。 1970年の開通から30年間、この道路は有料道路でした。 Wikipediaによると2001年のシーズンから無料になったということで、料金所ブースは撤去されましたが、その後20年弱、有料道路時代の面影を残し続けています。 小屋には未だに、「鳥海有料道路管理事務所」の看板が取り付けられたままです。 看板まで残っているとは思わなかった 往年も現在も、秋田県側、山形県側別々に管理されている道路なので、この管理事務所では、秋田県側料金所と県境までの管理を行っていたのではないでしょうか。 内部を覗いてみましたが、廃墟・物品散乱ということはなく、がらんとはしているものの、物置として使用されているようです。 道路反対側に、庭石のような岩がひとつ置かれていました。 明らかに人工。料金所に坪庭でもあったんでしょうかね。 この道路が有料道路であった時代には、山岳道路や高速道路は有料が当たり前。 ここから5.5km先に高速のICがありますが、今や、高速も無料区間が幅を利かせる時代になりました。 ちなみに、秋田県内に存在した有料道路(高速除く)は ・鳥海ブルーライン ・八幡平アスピーテライン ・田沢湖有料道路(田沢湖一周) ・大桟橋有料道路 ・八望台有料道路 ・寒風山パノラマライン ・栗駒有料道路 ・あきたエアポートライン(現在の空港アクセス道路とは違います) こんなにあった 中でも、大桟橋、八望台、寒風山の3本はいずれも男鹿半島にあり、半島内に3路線も有料道路があって評判が芳しくなかったとか。 現在では、上記の路線はすべて無料になりました。 撮影日:2020年5月18日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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