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カテゴリ:音楽・テレビ・映画・小説
増田レポートの地方消滅を題材にして,その論理の批判を展開しています. さらに,核家族化や地域コミュニティが培ってきた豊かな子育て環境の喪失も,子育て回避の社会的環境の変化として指摘されています. 増田レポートは「選択と集中論」を唯一の解決策として提示しています. それは各地方中核都市に周辺のより規模の小さい都市の人口を集約するというコンパクトシティ戦略です. ------------------------------------ 人口はいまそこに居住する人々の数で表される. しかし,自治体の住民を数としての一面性にとらわれてみてしまえば,「選択と集中」論に行きつき,自治体の住民を数としての一角年にまとめればよいという発想にもなるのだろう. ------------------------------------ 筆者は二重住民票を提案して,人が居住地域にかかわらず,複数地域に住民票を置く選択肢を用意する方策を提案しています. これとて,二つ目の住民票をめぐって都市間競争が行われるのは目に見えています. 重要なポイントは住民とは何か?自治体とはどうあるべきか?という議論を,地域にかかわる者が話し合って合意形成を図っていくということだと思います. 選択と集中による画一性の依存から多様性の共生による地方の分散化をいかに実現するか. 一人ひとりがそうした目標への共通認識を持たない限り,政策実現は遠いような気がします. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.07.07 20:28:46
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