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2015.05.13
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科学は誰のものか 社会の側から問い直す

科学は誰のものか 社会の側から問い直す
価格:799円(税込、送料別)

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
遺伝子組換え作物から再生医療まで、暮らしに深く関わる科学技術の問題にどう向き合うか。哲学、政治学など文系のアプローチを用いて科学を見つめれば、サイエンスの「不確実性」や、テクノロジーに埋め込まれた「政治性」が見えてくる。科学技術と社会がいかに深く作用しあっているかを解き明かし、専門家と素人の知性を架橋するSTS(Science,Technology and Society科学技術社会論)入門の決定版。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 輝かしく陰鬱な1970年代という曲がり角/第2章「統治」から「ガバナンス」へ/第3章 科学は「完全無欠」か/第4章 科学技術と社会のディープな関係/第5章 科学の不確実性とどう付き合うか/第6章 知ること、つながること/第7章 知を力にするために

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
平川秀幸(ヒラカワヒデユキ)
1964年生まれ。国際基督教大学、東京工業大学で物理学を学んだ後に、国際基督教大学で科学哲学を研究。京都女子大学現代社会学部助教授を経て06年より大阪大学コミュニケーションデザイン・センター准教授(科学技術社会論、サイエンスショップ代表)。専門は科学技術のガバナンス論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



読みごたえがあって良書だと思います.
科学に向けられる価値中立性のまなざしに疑問を投げかけています.

現代の科学技術の性質そのものに由来する「科学なしでは解けないが,科学だけでは解けない問題」,いわゆる「科学なし/だけ問題」がキーワードになっています.
そこには「科学の不確実性の増大」と「社会のなかの利害関係・価値観との絡み合い」が,科学技術の発展,普及とともに増大してきたために,公共的ガバナンスのもとでみなが科学に対する扱いを迫られるようになった背景があるとしています.

また,科学技術と社会との影響関係を捉える際に重要な見方は,相互形成的で,相互浸透的な共生成(co-production)といいます.
ここで「相互形成的」というのは,「科学技術が社会に影響し,社会を変える」というだけでなく,逆に「社会が科学技術に影響し,科学技術を変える」というベクトルについても考えるということです.
いいかえれば,一つ一つの科学知識やテクノロジーは,科学技術と社会の「合作」なのであり,それが作られることで社会の側も科学技術の側も変わっていく.
そのような「ともに作り,ともに作られる」という関係が「科学技術と社会の共生成」ということの第一の意味と述べています.
そこには,科学の概念の意味やロジック,テクノロジーの仕様や性能にも,社会のなかの政治的,経済的な利害関係や権力関係,価値観などが埋め込まれているということまで意味している.

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技術自体に社会関係が埋め込まれているという見方は地理学でもみられます.
ただ,実証するのが難しいテーマです.
あとは開発された技術が当初の意図とは関係なく,新たな社会関係を生み出しうるというところも追究したいと思っています.
そうすれば,技術が構築されるプロセスと地域に受容されていくプロセスの解明につながり,技術と社会(地域)との共生成を明らかにできるものと考えます.





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最終更新日  2015.05.13 07:44:27
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