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藻緯羅@ Re:焼き菓子(12/25) 教え子からの声かけは、教師冥利。
2015.07.12
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
急激な人口減少と産業の衰退のために、世界中の都市が「縮小」し、時に破綻している。しかしそこには、空き家や荒廃地、廃校といった不良資産化した「空き」を再活用し「小さく、賢く、成長する」ための挑戦も存在した。破綻からの再生を目指すデトロイトとトリノの試みからその具体策を学び、日本が進むべき道を導き出す。

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 縮小都市の時代/第1章 甦るデトロイトー財政破綻から、都市再生の胎動へ(縮小と破綻の事情ー都市構造の矛盾/都市再生の息吹を訪ねるー自生的な営み)/第2章 トリノを再位置化するーポストフォーディズムの都市づくり(「都市イメージ」を更新する/「都市空間」を再構築するー「場の創造」戦略)/第3章 人口減少と高齢化の最先端を走る日本(パラダイムを転換する/集約型都市圏構造を形成する/空洞化した都市を甦らせる)

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
矢作弘(ヤハギヒロシ)
1947年東京生まれ。1971年横浜市立大学卒、日本経済新聞ロサンゼルス支局長、編集委員、オハイオ州立大学/ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員研究員、大阪市立大学大学院創造都市研究科教授などを経て、龍谷大学政策学部教授、ジャーナリスト、博士(社会環境科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



デトロイトやトリノを例にとりながら,雇用や人口が減少していくなかで都市のあり方を考えています.
仕組みや制度が違うので,海外都市の事例をそのまま日本に導入する際には注意が必要であることは言うまでもありません.
富山市のコンパクトシティ政策についても批判的でした.
限られたパイを奪い合う仕組み自体が維持されている限りにおいては,都市間競争の次元を超えることはできないとしています.
そして,今後は都市間協働/共同をめざすべきであると提言しています.
理念としてはその通りですが,都市経営やマーケティングの如何で都市の盛衰が決まってしまうこの仕組みのなかで考える限りは,都市間協働は絵に描いた餅です.
都道府県や国といったより大きなスケールの管轄地域をもった行政が具体的に都市のあり方,人口の配置,産業政策についてどのようなビジョンと,それに基づいた施策を打ち出せるかに大きく依存してしまうのではないかと思います.

これまでにも全国総合開発計画は何度も地方への産業分散を図り,頓挫してきた経緯があるわけで,東京圏への一極集中傾向は止まる兆しが見えません.
地方創生政策においても,それが実現しても,地方間の優勝劣敗が明確になるだけであろうし,そもそもリタイヤ世代の地方移転を目指すのみでは,医療財政負担の地方への押し付けと捉えられても無理はありません.

人口の多寡だけで各地域の維持可能性を語ることも一面的に過ぎるように思います.
もともと人口が少なかった時代にもどるだけとかんがえれば,現代は高度経済成長期に郊外を中心に乱開発を通じて可住地面積を広げすぎたのかもしれません.
それでもどっこい生きる地域は世代継承しながら残っていくのだし,放棄されていく地域は空き家が並んだゴーストタウンになっていくだけなのかもしれません.
当該地域の住民は今のうちに,現役世代やあるいは他の支援者と今後この地域をどうしたいのかについて話し合い,引き継いでいくならば,その具体的方策を見つけていかなければならないのだと思います.
補助金による支援を求めること自体は否定しませんが,あらゆる地域がお金で解決できるような次元をすでに超えています.

以上のような,コミュニティや集落の維持をめぐる危機的な状況と具体的な対応策について機会があればまとめてみようかと思います.





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最終更新日  2015.07.12 00:41:33
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