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藻緯羅@ Re:焼き菓子(12/25) 教え子からの声かけは、教師冥利。
2015.08.21
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「限りない経済成長」を追求する時代は終焉を迎えた。私たちは、人類史上三度目の「定常期」に直面している―。飽和した市場経済のもと、われわれの社会は「平等と持続可能性と効率性」の関係をいかに再定義するべきか。「拡大・成長」のベクトルにとらわれたグローバル化の果てに、都市や地域社会のありようはどう変化するのか。そして、こうした「危機の時代」に追求される新たな価値原理とは、人間と社会をめぐる根底的思想とは、いかなるものか。再生の時代に実現されるべき社会像を、政策と理念とを有機的に結びつけ構想する。

目次 : 時間軸/歴史軸―私たちはどのような時代を生きているか(創造的定常経済システムの構想―資本主義・社会主義・エコロジーの交差)/ 空間軸―グローバル化とローカル化はどのような関係にあるか(グローバル化の先のローカル化―地域からの“離陸”と“着陸”(コミュニティとしての都市―コミュニティ感覚と空間構造/ 地域の「豊かさ」とは何だろうか))/ 原理軸―私たちは人間と社会をどのように理解したらよいか(進化と福祉社会―人間性とコミュニティの進化(はじめに―「人間についての探求」と「社会に関する構想」をつなぐ/ ケア/コミュニティの進化―人間社会の起源 ほか))



哲学的な内容に踏み込んでいます。
創造的なというタイトルどおり,想像力を働かせないと,価値の転換に対する筆者の考えを理解することが難しかったです。
でも,これまでの経済成長モデルが崩れてこれまでとは異なる価値体系を作り出す必要があるという主張は理解できました。
それが社会モードの大転換に結び付くものなのかについては疑問符が付きます。
価値の転換といったものは,ショック療法で進められたり,一部の人が既存のシステムの中のニッチとして採用するに過ぎないのではないかということです。
好例は原発再稼働です。
日本の場合,政府依存の体質が大きな事故を受けてもなお変わらない強固なシステムなのではないかと思います。
システムというか,そういうシステムであろうという大方の信念といったものに近いかもしれません。
でも,草の根の取組みが実を結びにくいのには,もっと強大な権力が押さえ込んでいるからではないかと最近では思えます。
日本が独自に主権国家として取りうる選択肢はそれほど多くはないのではないかと最近の政治事情を見ても思います。

本書のように,この新しい社会への転換は理想論としては納得できます。
しかしながら,それが一部では実現するにしても,大きな流れにはなっていきようのない政治力学が厳然として存在するように思えてなりません。





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最終更新日  2015.08.21 00:43:54
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